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フ「本当に何度言えばわかるのだ!」
べ「す、すみません…気を付けてたんですが…」
フ「気をつけてたならなぜ同じことが2度も起こるんだっ!!!」
ここは海上自衛隊の基地、“マリーンルミナス”。
その自衛隊の艦長、フェンラリー艦長に怒られているのは、ベーマン。
どうやら、また荷物を落としてしまったみたいです
フ「お前の鼻と耳は何のためについてるんだ!!!」
べ「目の代わりに周りのものとかを察知するために…」
フ「そのためにあるのに荷物落としてたら意味ないわ!!」
フェンラリー艦長は、下っ端の部下たちから厳しいと恐れられています。
彼女はたった14歳で自衛隊の艦長にまで上り詰めた、素晴らしい才能の持ち主です。
まだ子供ながらも厳しくて、とてもクールです。
一方ベーマンは、優しくて温厚だと人気です。
でも、そんな彼は目が見えません。幼い頃の病気で失明してしまったのです。
だけれども、海上自衛隊に入ることができました。
フ「わかったか!!!気をつけるんだぞ!!」
べ「はい」
やっとお説教が終わったそうですよ。
すると、ベーマンの周りに下っ端の偵察員たちが集まってきます
モブ1「大丈夫ですか?ベーマンさん」
モブ2「艦長ったら、もうちょっと優しくしてくれてもいいじゃない…!」
モブ3「ベーマンさんもそう思うよね?」
べ「ううん、僕はそう思わないかな…」
モブ1「ベーマンさんは強いなぁ、だって艦長すっごく怖いじゃん!」
べ「僕は怖くないと思うな…艦長なりの優しさだと思う」
ベーマンは、厳しく恐れられているフェンラリー艦長のことは嫌いではありません。
フ「はぁ…これがほぼ毎日続くのか」
フ「…ベーマンは目が見えないもんな、多少はしょうがないか…」
フ「それにしてもアイツ、よく私相手に怒られて泣かないな、大人でも震えるぞ?」
フ「……アイツだけだな、私に怯えないし、優しくしてくれるの」
フェンラリー艦長は、自分を怖がらず優しく接してくれるベーマンのことを、嫌いではありません。
でも、これはただたんな、“好意” です
恋愛的な感情ではありません。