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agent67
雫石しま
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目が覚めたら知らない天井があった。
シーンとしたこの場所はどこか分からない。窓は無く、監禁されているようだった。
鴉の様な仮面を被った奴らが僕と同じように椅子に座って居た。ここにいるのは6人で1メートルほどの黒い四角いスピーカーを囲むように綺麗な円で座っていた。
性別はわからず、全員同じ服装をしている。黒のスーツに黒い鴉の仮面。
僕以外は誰も目を覚ましていないようだった。なんとも不気味な風景で僕は一人、鳥肌が立った。
「あの、ここって何処ですか?」
ぼーっとしていたら、隣の仮面を被った奴に声をかけられた。
「私、下校してたら黒い車に攫われて。そこからの記憶が何もなくって。どうしよ、家族が心配していないかな。」
どうやら女子高生で、名前は「浅川舞姫《あさかわまき》。」
下校中に謎の車に連れ去られたようだ。
「あなたの名前はなんですか? 」
急にそんな事を聞かれた。別に聞いてもどうにもならないだろうと思ったが、所詮は女子高生。別に名乗っても良いかと思い「林 樹《はやしいつき》」と名乗った。
僕はサラリーマンだった。上司からのパワハラに同期からの嫌味などから耐える。そんな毎日だった。多く語れるほどの人生では無かった。この時までは。
彼女と話していると、スピーカーから青年の声がした。
「やぁやぁ諸君。目が覚めたかい?」
そんな事を聞いてきた。彼女と話していたから気づかなかったが、ほかの奴らも目が覚めていた。
「僕の名前はうーん、Xとでも名乗っておこう。君たちはこの復讐教室に選ばれた人材。君たちは誰かを殺めたいほどに恨みを持っている存在。君たちは同士だ。これから君たちは時間をかけて、全員で一人一人の復讐を協力しながらやって行ってもらう。復讐が完了したものからこの教室を卒業して行ってもらう。 」
意味が分からなかった。なぜ僕が恨んでいる人物がいるのが知っているのか分からなかった。
「僕は君たちを別の部屋で監視している。これはあくまで協力だ。君たちは”復讐”という言葉で繋がれている。仲間割れは絶対にするな。そして1番大事なのはこれだ。”その鴉の仮面は復讐中はこの空間にいる時以外は外すな”。これだけは絶対に破るな。これは明日からスタートだ。今日はみんなでワイワイしていろ。以上。」
そんな事を言われた。
「あの!自己紹介からしませんか?」
この名も分からない奴の一言で、僕らの今までの生活とは比べ物にならないほどの日々が始まった。