テラーノベル
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続くか分かりませんが短編集でございます
リクエストあったら遠慮せず好きなだけ
書いてください。それではどうぞ
日本視点
深夜のオフィス。
私は迷いなく、エナドリのタブを引いた。
「……おい日本」
ドイツさんの声がした 。
突然だがドイツさんは僕の同僚兼恋人である。
仕事熱心なドイツさんは画面から一向に目を離さない。
「それで、そのエナドリ何本目なんだ?」
「本日四本目です」
「……記録更新だな」
「業務量が過去最高ですので」
ドイツさんは一拍置いて、私のデスクを一瞥した。
「……空き缶、並べるな」
「見やすいかと」
「墓標みたいだ」
淡々と言われて、思わず笑いそうになる。
「縁起でもありませんね」
「倒れたら困る」
「ご心配ありがとうございます」
「事実だ」
淡々と会話が続く。彼の言葉は冷たいように聞こえるが、どこか 優しさがある。
しばらくして、ドイツさんの手が止まった。
「……日本」
「はい」
「少し、休め」
「丁重にお断りさせていただきます」
「話を聞け」
「…まぁドイツさんがキスしてくれるなら休んであげない事もないけどなー」
しまった。無意識に己の願望がでてしまった。しかし、こんなふざけた事を言わないと己の精神が狂ってしまいそうだ。
もちろん、あの奥手なドイツさんが自分からキスしに来るとは考えにくい。日本の中には休むという選択肢はさらさらなかったのだ。
だがしかし、
ドイツさんは、覚悟を決めたような表情で私の横に来た。
距離が近い。やはり近くで見てもドイツさんは綺麗な顔をしていると思った。
ドイツさんは、ほんの一瞬私の頬に唇を触れさせた。
チークキス。
私が呆然としている間にドイツさんは顔を下に向けてしまった。
「……今のは」
「……励ましだ」
視線を逸らしたままの、短い回答。
「ほ、ほら約束は守ったぞさっさと休」
そう言い終わる前に、私はドイツさんのネクタイを掴み、ドイツさんの口元にキスをしていた
勢いだけの、深くも何も考えていないキス。
しばらくして、我に返り勢いよく離れる。
「……す、すみません!」
顔が熱い。確実に。
ドイツさんは、しばらく固まっていたが——
ゆっくり息を吐いた。
「……」
「……ドイツさん?」
「……」
そして、照れながら一言。
「……不意打ちは、反則だ」
そう言いながら、ドイツさんは 逃げないどころか、少しだけ距離を詰めてくる。
「……でも」
ぽつり。
「……嫌じゃなかった」
その一言で、
エナジードリンクよりも強烈に、頭が冴えた。
「ドイツさんもっとして良いですか」
「はっ?ちょっとまてそう言うつもりじゃ__」
以上です
我ながらいろいろ雑
気が向いたら後日談書きます
コメント
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リクエストいいですか? できれば…フライギを…