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「俺たちはきっとどこかで繋がっているそうだろ?」そう言う笑う彼を信じてた。でも、彼は次の日亡くなった。交通事故…私は頭が真っ白になった。
数十年後、私は、高校の先生になった。
「この高校、久しぶりだな」
そう、ここは、私と彼の高校だった。
(よし、がんばるぞ)
「失礼します、あ、田中せ…田中聖(たなかせい)さん、お久しぶりです。」
「昔みたいに田中先生でいいよ」っと先生が笑う。
(そういえば、田中先生は、蓮くんのお兄さんだったっけ。仲良しだったもんな、蓮くんも田中先生の授業だけは真剣に受けてたもんなあ。)
「で、何で優雪(ゆう)さんはここに?」
「あ、私、実は高校の先生になってここに来ました。」
「え、優雪さん、すごいです。」
「ありがとうございます。」
「何の教科を担当するの?」
「田中先生、驚かないで下さいよ数学です。」
「え、え~数学?!」
「わぁ~、静かにしてください。」
「だって、優雪さん、あんなに数学苦手だったのに」
「頑張ったんです。」
「そっか、頑張ったね」
そう言って田中先生は、私の頭を撫でる。
「子供扱いですか?」
「違うよ、じゃ、職員室に行こっか」
(あ、誤魔化してる前もそんな風に誤魔化してたなぁ)
(職員室の先生の目の前で自己紹介とか緊張する)
「白姫優雪です。よろしくお願いします。」
「じゃあ、これから仲良くするように」
(なんか扱い方小学生みたいに言ってくるな)
私の席はどこかなっと探していたら、田中先生の隣だった。
「あ、田中先生、改めてよろしくお願いします。」
「うん、よろしくね。」
田中先生って蓮くんと似てる所があるんだよなあ。
って、あれ?、私、ここに来てずっと田中先生の事ばっかり考えてる?!
つまり私は、田中先生の事が好きって事?まさかね?そんなこと無い、だって私が好きなのは田中先生の弟の蓮くんだもん。