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起きるとそこには見知らぬ天井があった。
「ここは、?」
すると扉が開き黒髪の青年が顔を出した。
「お、やっと起きたんだな」
すると青年は近づいて 私の額に手を当て、
「熱は無さそうだな」
急な彼の行動にびっくりする。驚いて顔から火が吹き出そうになる。
てか名前聞いてないや、
「助けてくれて、ありがとうございます。お名前をお尋ねしてもいいですか?」
「俺の名前はジル、そっちは?」
「私はライラっていうの」
ジル…?攻略対象のなかにはいなかったハズ。でもモブにしてはイケメンだな。
ってこんなことしてる場合じゃない!屋敷に戻らなきゃ、アリスが危ないっ!
「私はこの辺でお暇します。ありがとうございましたっ」
扉を開けて出ていこうとする私の手を掴んでジルは言った。その顔はなんともいえない寂しげな表情をしていた。
「家まで送っていくよ。こう見えて魔法は得意なんだぞ!」
すると詠唱もなしに私たちは瞬間移動した。目を開けるといつのまにか私の部屋のなかだった。
「ジル?今のどうやったの?」
するとジルは少し沈黙した後に言った。
「師匠に教わっただけ、もう帰る」
ジルは瞬間移動で帰ってしまった。なんで私の家を知っていたのだろう。
ジルに関して、疑問は募るばかりだ。