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自己紹介も無事終わり、授業が始まる。さっきとは打って変わってみんな真面目に授業を受け始めた。
男子校と聞いて、もう少しふざけた感じで授業を受けるのかと思っていた康二は、そのギャップに驚いていた。だが、終了のチャイムが鳴ると、途端に教室はざわめきに包まれる。
康二はホッと一息つくと、ふと斜め前の眼鏡をかけた生徒に視線を向けた。彼はもうすでに次の授業の参考書を開いていて、勉強を始めているようだった。
康二はそんな彼に話しかけるタイミングを掴めずにいると、背後からポンと肩を叩かれた。
「なぁ、お前ってマジで関西出身なの?」
振り返ると、そこには興味津々で康二を見下ろす生徒がいた。
向井「ほんまやで。前居た高校は大阪やし。まあ、 出身は奈良やけどな!」
渡辺「マジ?関西の子ってこの学園になかなか居ないからテンション上がったわ。あ、俺は渡辺翔太。んで今お前が声掛けようか迷ってた奴は阿部亮平な!(笑)」
渡辺は清々しい笑顔を見せながら自己紹介をした。
阿部「ん?俺に用だった?」
向井「あ、勉強の邪魔しちゃったみたいでごめん。その…仲良くなりたくて。」
勉強に夢中だったであろう阿部が振り返りこちらに視線を向けた。それにしても綺麗な顔してんなあ、なんて考えながら、やっとこちらを向いてくれた阿部に言葉をかける。
阿部「いや、平気だよ。勉強はいつでもできるし!俺は阿部亮平。みんなからはよく阿部ちゃんって呼ばれてる。よろしくね。」
阿部の優しい声に、康二はホッとした。
康二「うん、よろしく!」
渡辺「康二、次の授業終わったら寮に案内すっから。」
宮舘「あ、俺も一緒行く。こういうのってワクワクするよね。」
阿部「寮長にも、康二を連れてくるように頼まれてるんだ。もう部屋に荷物届いてるはずだよ。」
向井「わかった、じゃあ授業終わったら案内よろしくお願いします。 」