テラーノベル
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前書き
こんにちは、こんばんは。なかぢまです。
昔の思い出って素敵ですよね。
私はぬいぐるみが大好きな幼稚園児で、よくお友達とぬいぐるみでおままごとしてました。
🇬🇧♂×🇫🇷♀
過去シーンあり
政治的意図、戦争賛美等一切ありません。
苦手な方は右回れ↪︎
それはそれは大昔、僕が生まれたばかりの頃。
僕は背が小さくて、おしゃべりが苦手で、周りと馴染むことができなかった。
いつも一人で窓を見ている、物静かな男の子として育った。
そんな当時の僕が好きだったものは、昔の唯一の友達のドイツがくれたぬいぐるみ。もふもふでふわふわのクマを模したもの。いわゆるテディベアというものだ。
その頃の自分はずっとそのテディベアを両手に抱き抱えて、大切にしていた。
ふと掃除をしていたら、その頃のテディベアが見つかった。
手術やなんやらと題した縫い目でたくさんのぬいぐるみ。クリクリっとしたあの瞳はあの頃と変わらない。
当分お風呂に入っていなかったからか、汚れが酷かった。また重曹の入ったぬるいお風呂に入れてやらなければ。
「ふぅ〜…。こんなもんですかね。」
掃除を終わらせ、ソファで一息つく。
フランスさんからもらった紅茶。彼女にしてはなかなか悪くないじゃないかと笑みを残す。
また遊びに行く時には何か手土産を持っていこう。
すると、ガタンっと何かが倒れる音がして、そこへ駆け寄った。何やら写真立てが散らばってしまったようだった。何も割れ物は無さそうだ。
「…あ、これ…。」
一つの写真に目を惹かれた。
先ほど片付けたあのテディベアと、もう一つ、大切にしていたぬいぐるみ。
フランスさんからの贈り物のぬいぐるみだ。
『こんにちは。イギリスくん。』
『ぬいぐるみさんが喋ってる…!』
『ふふっ、私はフランスよ!あなた初等部の人でしょ?』
『わっ、!もしかして中等部の…フランスさん?びっくりした…!』
僕はあの日を境にフランスさんと知り合ったのだ。
それから話し合っていくうちに仲良くなって、仲が悪くなって。
気づけば僕も大人になって。
気づけば彼女にトクベツな恋色の気持ちを思ったりして。
ずっとあのテディベアは大切にしている。
「…たまには自分から話しかけようかな。」
スマホを開いて電話をかける。相手はもちろんフランスさん。
「また、遊びませんか?」
コメント
3件
ありがとうございます😭これからもいいイギフラライフを共に過ごしましょう🤝🤝
えっ文才ありすぎでしょ... 天才!? やっぱ最高ですわ...