RIKU side
スマホで動画見てて、一区切りついたから顔を上げると、みんな寝てた
正確には、起きてる人もいるけどイヤホンしてて、音楽聴いてるか動画見てるか
いつもうるさいランペだから、これはこれで新鮮だな〜
なんて思ってると、隣で寝てたはずの壱馬が体ごとこっちに向いた
ちっちゃくなってるのが可愛くて、思わず写真を撮ると
陸「あ、」
シャッター音が鳴ってしまった。しかも意外に大きい。
それに反応したのか、壱馬も起きてしまって
陸「起こしちゃった?ごめんね」
壱「いや、大丈夫です…」
陸「ほとんど皆寝てるし、壱馬ももうちょっと寝ときな?」
壱「…」
返事を聞くより先に、三角筋(肩ら辺ね)に壱馬のおでこが当たった
陸「この体勢で寝るの?笑」
壱「…」
陸「壱馬?どうした?」
壱「……るい」
陸「ん?もっかい教えて?」
壱「………きもちわるい」
陸「あぁ、、酔っちゃったか…吐きそ?」
そう聞くと、ゆっくり首を横に振った
陸「分かった。もうちょっとだけ我慢してね?」
とりあえず車を止めてもらおうと思い、1番前の席で動画を見てる陣くんにスタ連する
気づいてもらおうと思っただけなのに、まさかのスタ連返し
しかも真顔でやってるから怖いよね
陸『やめてよ!!』
陣『RIKUさんが先にやってきたんやろ』
陸『気づいてもらおうと思っただけ』
陣『なんやねん』
陸『そんなことより!』
陸『次のサービスエリアかパーキングエリアに寄って欲しいって、運転手さんに伝えてくれない?』
陣『ええけど』
そう言うと、すぐに立って動いてくれた陣くん
さすがリーダー、頼りになりやす!
陣『トイレ行きたいん?』
前言撤回かな??
陸『違う、壱馬が酔っちゃったって』
陣『え、大丈夫なん?』
陸『今はまだ平気っぽい。一旦車から下ろすけど、陣くん知らないフリしてね』
陣『わかった』
なんとなく、壱馬はあんまり知られたくないかなって
陣くんもきっと、それを分かってくれたはず
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