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こんにちは!空飛ぶ風船です!
今回は騎士X様の小説を書きますっ!
それでは本編どうぞ!
てると「…ふぅ」
てるとは1人でトイレに来ていた。なぜならばぁうが一生追いかけ回してくるから
てると「もう…ばぁうくんほんとにうるさいんだから…w」
てるとは少し笑いながら手を洗いに行った…のだが、何かがおかしい。目の前にある鏡、そこにはもちろんてると自身が写っている。しかし、鏡の中のてるとはまったくの無表情だった
てると「…疲れてるのかな?」
てるとはそう言って鏡に微笑みかけてみる。だが、鏡の中のてるとは笑わない。それどころか、動きも完全にズレている
てると「っ…?」
てるとの背中につーっと冷たい汗が流れる
てると「なんか…気味悪い…」
てるとはその場から離れようとした…が
てると「っ!?!?」
鏡からすぅっと手が伸びて来ててるとのことを掴んだ。そのまま鏡の中へと引きずり込んでゆく
てると「だっ…誰か!」
てると「しゆちゃ!翔くん!」
てると「ばぁうくっ…」
てると「…あっ!?」
てると「こ…ここどこ…?」
目が覚めると、てるとは廊下にいた。そこは、いつもの学校…なのだが違う。無音で、暗く、寒い。時計の針は止まっており、壁には「もっと愛せれば…」「守りたかった」「失いたくない」「逃げたい」などの落書きがびっしりと書かれている
そして…
「来てくれたんだね」
てると「っ…!?」
後ろからそう声が聞こえて反射的に振り返った
てると「ぇっ…?」
そこにいた人物を見ててるとは驚愕した
てると「ぼ…僕…?」
そう、そこには自分にそっくりな人物が立っていた。まるで、鏡でも見ているかのように…彼は、こちらに近づいて来ながら言葉を放った
「ねぇ、大切な人を失う気持ちってわかる…?」
その声は、確かにてるとのものだった。しかし、温度がない。光がなく、冷たい瞳がこちらを見つめている
てると「え…?なっ…何の話…?君、僕…だよね…?」
彼は軽く頷く。しかし、距離をどんどん詰めてゆき、どんどん言葉を放ってくる
「仲良くしたくたって、また…失うのが怖くて…突き放しちゃう気持ち、わかる?」
「怖くて、怖くて…どうすればいいのかわからなくて、結果的に愛されなくなって終わる感覚…」
「どれだけ愛されてても自分でそれを壊して、遠ざけて、何もなくなる」
「『好き』…なんて、所詮ただの言葉。本当は思ってもないはず…だから僕はもう信じない」
てると「やっ…やめて…僕、そんなことッ」
彼は無言でてるとの元へと近づいてくる。てるとは逃げるように後ろに下がっていくが、壁に追い詰められてしまった
「ねぇ僕…そっちの世界は楽しそうだね…?
君の周りの人、みんな笑顔で、君のことを本気で愛してくれる人がいて…
ねぇ、代わってよ。僕に、幸せな『てるとの人生』をちょうだいよッッ…」
彼の手が、てるとの両頬に触れる。その手はとても冷たく…細かった
てると(怖いっ…声が…出な……逃げたいっ…のに…動けないっ…)
…そんな時だった
「てるちゃーん?どこー?」
…あの声が聞こえた
てるとの中の世界が一気に揺れた
その声の主は、てるとに毎日のようにセクハラをしてきて、うるさくて…でも、優しくて仲間思いで、温かい…大好きなあの人の声
てると「ばぁっ…う…くん…?」
心が震え出した
てると「ここっ…だよ…!」
そう伝えたかった。叫びたかった。今すぐにでも、抱きつきたかった
しかし…
声が出ない。動けない。あの人がてるとのことを掴んで離してくれない
「…君、あの人のことが大好きなんでしょ?
いいな、僕は好きでも伝えられないのに。本当は嫌われてるんじゃないかと思うと怖くて怖くて…
いっつも、冗談にして、誤魔化して…」
「…本当は甘えたかったのになぁ」
彼は、小声でそう言った
「…でも、もうそんなこと関係ないんだ。この世界の僕は…僕が…全てを壊してしまったから。
…早く、君の世界が欲しい」
どこからか持って来たナイフを突き出して彼はそう言ってくる
…てるとは、ただ震えることしかできなかった。目の前にいる彼は、自分を殺して代わろうとしているのだ
もうだめだ…そう思った時だった
ばぁう「てるちゃんっ!!」
そう、ばぁうの強く叫ぶ声が聞こえた
ばぁう「こっち…こっちだよ!」
それは…どこから聞こえているのかはわからない。しかし、てるとは…
てると「ばぁうくっ…わっ…わかった…!」
彼の手を振り払い、走り出した。分からない、わからないけど、きっとこっちだ。最愛の人が、てるとのことを呼んでいる
「ねぇ…待ってよ…!」
…そこには、大きな鏡があった。ここだ。ばぁうが、ここから呼んでいる。…てるとは、迷わずその鏡の中に飛び込んだ
…目を覚ましててるとは、トイレの鏡の前にいた。その鏡は、いつも通り自分の姿を映し出している
…しかし、頬にはまだ、あの冷たい感覚が少し残っている
ばぁう「てるちゃんっ!?てるちゃん…大丈夫!?ずっと、いなかったから、心配で…」
ばぁうはそう言っててるとを抱きしめた。その暖かさに、てるとは思わず涙をこぼした
てると「ばぁうくんっ…こわっ…怖かった…」
…てるとは改めて気づいた
てると(僕は…やっぱりこっちの世界が好きなんだな…)
…その夜、誰もいないはずのトイレの鏡にヒビが入っていた。そこに…うっすらと文字が浮かぶ
『僕はまだ、ここにいるよ』
…短いですねw次回は、ばぁうくん編を出していこうと思います
…あ、そう言えば全く関係ないんですけど、今セブンでSTPRコラボしてるじゃないですか。それで風船、人生初ブロマイドを買ったんですよ。騎士の。お金ないから一枚だけ買ったらなんと…
ばぁうくんが出ました!推し様神ありがとう神様ありがとうSTPR。ガチで他のお客さんいるのに叫びそうになりました…w
それでは、ぐっばるーん!
next→♡100
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