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推しの隣で、裸のまま。

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推しの隣で、裸のまま。

12 - 第12話 「“きっと、ここで何かが終わった”記憶の場所」

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2025年08月09日

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週末、二人で小旅行に出かけることになった。目的はない。

でも、誠也がふと「行ってみたい場所がある」と言ったのだ。


電車を乗り継ぎ、海沿いの小さな町に降り立つ。

駅前の空気は懐かしいようで、どこか胸がざわついた。

海風が頬をなでたとき、足が止まる。

「……ここ」

私が呟くより先に、誠也くんも同じように立ち止まっていた。


海が見える崖の上。

柵の向こうに広がる青と、遠くに光る白波。

『来たこと、ある気ぃする』

「私も……でもそれは“今”じゃない。前にここで、何かが終わったような……」

言葉にしながら、胸が痛んだ。

何かを失った痛み。

思い出したくないけど、思い出さずにはいられない……

そんな感覚。


『俺……誰かを残して、ここで別れた夢を見たことがある。ずっと、それが誰か分からへんかった。』

「私も。ここで、誰かに“さよなら”って言われた気がする。……でも、その声が誠也くんの声だった気がするの」

沈黙が二人を包む。

風が吹いて、涙が滲んだ。


「でも……今度は、終わらせたくない」

『うん。終わりなんかじゃなくて……ここから始めたい。』

そう言って、誠也がそっと私の手を握る。

その手の温もりに、今度こそ……という想いがじんわり滲んだ。

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