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神風たちが一瞬の隙をついてライオンに攻撃を仕掛けたが、ライオンはすぐに立ち上がり、より凶暴な姿を見せる。
その眼が赤く輝き、体中から黒いオーラが溢れ出す。
ベンテゴストが笑い声を上げる。
「こいつの真の力はここからだ。全力でかかってこい!」
「くそ、またか…」透が疲れた表情で呟く。
ライオンの圧倒的な攻撃力に神風、朱音、透の3人は防戦一方になる。
「何か策はないのか?」朱音が焦るように言う。
「いや…何かあるはずだ」神風は静かに戦況を見つめ続ける。
ライオンの動きには一つの弱点があることを感じ取った神風。
「透、次の突進で右側に回り込め。奴の右足に何か異変がある!」
透が神風の指示通り、ライオンの右側に回り込むと、確かに右足が僅かに鈍くなっていることを確認する。
「ここだ…!」透が力強く剣を振り下ろす。
ライオンは痛みで吠え、攻撃の勢いが一瞬止まる。
「今だ、全員で総攻撃だ!」神風が号令をかけ、朱音と透もライオンに一斉攻撃を仕掛ける。
ライオンの巨体が揺らぎ、ついに崩れ落ちる。
「これで…終わったか?」朱音が息を切らしながら言う。
だが、ベンテゴストは冷静だった。
「さすがだな、だが忘れるな、俺にはまだ切り札がある…」
ベンテゴストが手をかざすと、ライオンの体が黒い炎に包まれ、その姿が変わり始める。
「これが本当の力だ。使役魔獣『不死のライオン』だ!」