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だから、俺は!
凰「…龍、狼、ありがとう。」
心友に礼を言う。
そして凰は言った。
凰「なあ、化物?」
化物「ア…?」
凰「俺はお前を倒す。どんなに辛くても。俺は!俺の力で大切なものを守る!」
そう叫んだ。
その時、輝く、炎の神が舞い降り、凰を包んだ。
凰は炎のセカイにいた。
凰「あの化物は?早く戻らないと、龍が死んじまう。」
鳳凰はそんな彼を見ていた。
鳳凰「…君は、助けてほしいか?」
凰「…っいや、大丈夫。助けてほしいけど、自分の手で守りたい。助けたい!だから、大丈夫。」
鳳凰は思わず笑ってしまった。だって、かつての契約者とそっくりだったからだ。
凰「…何がおかしい?」
鳳凰「いや、こっちの話だ。御主は本当に面白い。我はお前の行く末が気になって仕方ない。だから、ついて行っても良いか?」
鳳凰はらしくない事を口にした。
凰はこう返す。
凰「ならば、契約したい。でも、助けるためじゃない。単なる興味だ。代償は…そうだな。君の好きなモノを持っていけ。どうだ?悪い話じゃないだろ?」
鳳凰「その話、乗った。」
閃光が辺りを照らす。
化け物が目を開けるとそこにいたのは弱い一人の騎士…ではなく強い意志を眼に宿した一人の剣士だった。
化物「…なんだ。その眼は。まだ何か言いたいのか。」
凰はそれを無視して呟いた。
凰『星を護し古の神よ、我が身に憑依し力を宿せ。代償の下契約者“凰”が命じる。』
その瞬間、凰は一体の大きな炎の鳥に包まれた。
彼の姿はまるで炎の化身…いやフェニックスだった。
化物「…なんで…契約神が…」
凰「身勝手に人を襲い、俺の友達を傷つけた。その横暴を身を持って償え!」
そう叫び、化物を一刀両断し た。
凰「ぅ…ふう。た、倒した、のか?」
鳳凰「よくやったな、少年。」
鳳凰はかつての契約者と凰を重ねて愛おしそうに見ていた。
?「申し訳ありません、“死神様”。彼は破壊の力が強かったから…」
死神「もう良い。死んだ者に興味などないわ。それにしても、“鳳凰”…久しいな。」
哀しそうな、淋しそうな青い眼を揺らしながら銀髪を靡かせていた。