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「え、しにがみってマジちっちゃくて女らしいよな〜」
何気ない一言。
でも、しにがみの動きが止まった。
「…はい?」
いつもより声が低い。
明らかに不機嫌。
言った本人ーークラスの男子生徒は慌てて手を振る。
「ち、違えよ!?変な意味とかじゃなくて!」
「嫌味にしか聞こえないです」
しにがみはぷいっと顔を背けた。
「あれ?しにがみどこ?w」
面白がって声をかけるのはぺいんと。
小さ過ぎて見えない…というネタを一生擦っている。正直うざい。
「殺しますよ??」
「こわっ!」
「…でもさ?」
クロノアさんが口を開く。
「俺はしにがみくんらしい言葉だと思うなー、」
「思わないですー」
しにがみは不貞腐れた。
「まぁ…」
クロノアさんは言葉を選ぶ。
「んー、俺はそんなしにがみくんが好きだけどな」
「そうですか?」
「モテるんじゃね? 」
「余計な一言です!!」
しにがみが睨むとぺいんとは大声で笑った。
すると後ろで聞いていたトラゾーが口を挟む。
「しにがみさんらしくていいんじゃない?」
「…」
「たまにイケメン出るし!笑」
「背ぇ低いけどな!」
ぺいんとの一言。
「それ気にしてるんです!!」
そう言いながらもしにがみは笑っていた。
教室に残ったしにがみは、窓に映る自分を見る。
小さい。
まぁ側から見ると可愛いと言われる程度の容姿はしている…と思う。
「…悪い気はしないかな」
ぽつりと呟く。
そこへクロノアさんがカバンを持って近づいて来た。
「しにがみくん、帰らないの?」
「…今行きます!」
クロノアさんは少し微笑んだ。
「しにがみ!!」
ぺいんとが追いかけてくる。
「どうしました? 」
「俺さ」
ぺいんとは笑う。
「どんなしにがみでも好きだからな!」
「…胡散臭いセリフ」
「はぁ!?」
「www」
しにがみは、少しだけ歩くスピードを早めた。