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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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これはたっちゃんが18歳から大学生になる

お話し



辰哉side



先「目黒お前行きたい所とかやりたい事何かないのか?」



辰「んー、…ない、ですねぇ、」



先「先生お前保育園の先生とか向いてると思うんだけどどうよ」



辰「んぅ、…それはちょっと違うっていうか…」



先「まぁ、早いとこ自分の進路決めていけよ」



辰「はぁい、…わかってますよー…」



最近学校では進路だの受験だの耳が痛くなるような単語が飛び交っている。


そんな急に自分のやりたい事って聞かれてもさっぱりだし何がしたいのかもわからない

だってまだ俺この世の中に生まれて17年目よ?

まだこの世界で17年しか生きてないのよそんな俺に急に何になりたいんだって…わからないに決まってる、そんな急に大人になる為の資格押し付けないでよ



辰「俺のやりたい事…ねぇ、…」



保育士さんもそりゃぁ、なってみたいなぁーってぼんやりとした考えはあったけど実際に双子をたまにお迎えに行った時とかに忙しそうな先生達の姿を見たら本当に自分に務まるのかわからなくて保育士の夢は諦めたし、じゃあひかるのようにダンスで行く?って聞かれたら俺は

下手だから無理だし…

え、俺、本当になにしたらいいの…?




辰「んぇーっ、困ったなぁ…頭痛くなってきた…」



一気に頭を使ったせいか軽い頭痛が響いた

しばらく廊下で蹲っていると次に帰ってきた

ひかるに驚かれた。



照「ただいまー…って、うわぁ!たつ兄⁉︎」



辰「んぇ、?あ…おかえりぃ、」



照「ただいま、どうしたの?大丈夫?」



辰「んぅ、大丈夫だよ、心配しないでニコッ」



照「そう?ならいいんだけど…」



辰「少し寝るからさ夕飯までに起こしてくれる?」



照「いいけど、また夜更かしでもしたの?」



辰「そんなとこ笑じゃ、よろしく」




ベットに身を投げ出しボーッとする頭でこれからの事を考える。

この家を出て密かにアルバイトして地道に貯めていたお金を使って家を借りるか…



辰「これ以上迷惑かけられねぇよな…」



ひかる達はまだパパとママの助けが必要だけど俺はもう大学生だし、大人だし?

それに、無理してまで大学に行かなくても就職って形もあるんだから…うん、そうしよう



辰「うん、俺就職するか…ボソッ」



涼「しゅーちょく?」



辰「わぁ!りょうた、⁉︎いたの⁇⁉︎」



涼「たっちゃん、しゅーちょく?」



辰「あー、…そう、たっちゃん就職するのパパとママにはしーね?」



涼「…!りょたと、たっちゃんのひみちゅ!」



辰「そ、2人だけの秘密ね」



涼「んふふっ、ちーね!」



いつから隣にいたのかわからないけど涼太に

聞かれてしまっていたのは痛恨のミスだわ…

なんとか2人だけの秘密って事にして黙っててもらう事にした。



辰「本当にわかってるんだか…笑」



照「たつ兄、飯」



涼「ひぃくん!」



照「りょうた、しょうたが待ってるよ早く隣座ってあげて?ニコ」



涼「ん!いまいくよぉ!」



翔「りょぉたぁー!」



涼「はーーーぃ!」



照「ほら、動ける?」



ひかるに腕を引っ張ってもらいなんとか起き上がる。

寝ぼけた頭でリビングに行くと俺以外のみんなはもう揃っていて弟達にたっちゃん遅いなんて文句言われながら自分の席に座る



大「たっちゃん早く!ほら、焼けちゃうよ?」



康「今日たこ焼きやねんで!はよたべよぉ!てる兄も!ここ座って!」



照「わぁったから引っ張るな笑」



辰「お!やった食べたかったんだよ!」



康「まぁ、僕がリクエストしたから感謝してくれてもええんやで?笑」



翔「たっちゃん!たこさん!」



辰「うん、たこさん食べようねニコ」



目「あ、ママそれ俺やるから貸して?火傷しちゃったら大変だからね」



阿「これくらい平気だよ?でもありがとう」



涼「パパちゅごぃ!」



ラ「らぁちゃも!」



阿「らうはママと一緒に頑張れーって応援しよっかニコ」



家族でご飯を食べるこの時間は進路のことも

一切考えなくて済むから好きだな

あ、このたこ焼きたこでかいじゃん…やった!



涼「ママー?」



阿「んー?どうしたの?」



涼「たっちゃんちゅうちょくなのよぉ?」



阿「…え?ちゅうちょく?」



涼「んーん!ちゅーちょく!」



大「もしかしてしゅーしょくじゃない?」



阿「あぁ、就職ね…………はっ⁉︎⁇」



辰「ばっ、ばか!りょうた!」



慌ててりょうたの事を抱き抱えそのまま自室に連れて行く。



辰「りょうた、たっちゃんが就職するのはしーって言ったでしょ?」



涼「あ!…めんねぇ、…シュン」



辰「んーん、たっちゃんもごめんね」



涼「たっちゃ、ひみちゅいってた…めんねぇ、」



辰「もういいよ、大丈夫ニコッ」



さて問題は俺が就職をするって知った両親だ

きっと反対するだろう

なんなら今現在進行形で扉のドアを叩かれています笑

ゾンビアニメかなにかなのかな?笑



照「たつ兄ー!あけろー!」



辰「いや、開けたら怒られるじゃん!」



照「それはもう腹括れよ!」



大「そーだそーだー!」



康「ママがよんどるでー?」



抱きしめているりょうたに藁も縋る思いで

問いかける



辰「うぅ”っ、どうしようりょうた、」



涼「たちゃ、おなかちゅいた」



辰「あ、そっか途中でつれて来ちゃったもんね、ごめんごめん」



まさかのお腹すいた発言だったけどまぁ、

りょうたにとったら何の事かわからないもんね笑

腹括って話に行きますか〜って重い腰をあげて

扉を開ける



ガチャッ



照「ようやく出て来た」



辰「そんなに怒ってた?」



照「父さんより、母さんが怒ってるかな…」



康「あと、しょったが怒ってたで!」



大「りょうたーって怒ってるよ!」



辰「ごめんごめん、今連れて行きます笑」



リビングに戻るとプンプンって効果音が聞こえるくらい怒ってる翔太と……ママの姿


最悪だ………



阿「とりあえず座ろっか?」



辰「はっ、はぃ……」



目が全く笑っていないママの前の席に腰をかける

やばい、めっちゃ心臓がバクバクとなっている



阿「とりあえず、進路決めたの?」



辰「あっ、えと…まだです」



阿「…なんで、就職にしようとしたか聞いて良い?」



辰「…………ぇと、お金かかるし、それに俺が1人居なくなったくらいでどうって事ないだろうし…それに、何より迷惑をこれ以上かけられないので、」



阿「………だから就職しようとしたの?」



辰「そうです、…」



わかった、そう一言言い残してその場を後にするママ。

えっ、? 俺またやらかしちゃった…⁇

不安でいっぱいいっぱいで下を向いて目を

ギュッと瞑って手を握る力が増していく。



辰「っ、……」



目「大丈夫だよ、心配ないから」



辰「パパっ、…グスッ」



目「多分あれ持ってくるんだと思うよニコッ」



辰「あれって、?」



阿「お待たせ〜!持ってくるのに時間かかっちゃったニコニコ」



目「ほらねニコッ」



机の上に広げてきたのはいろんな大学の参考書やらテキストがたくさんあった。



辰「えっ、なにこれ…」



阿「これね、ママが大学の時に参考にしてた資料なんだけど、まだやりたい事が明確に分かってないんだったらこういうの読んで見つけてみたら?と思って」



辰「あの、ママ?…俺大学行っても良いの…?」



阿「何言ってるの!行きたかったら行っても良いんだよ、それに子供の可能性を親が潰して良いものじゃないから、だからママは全力で応援するよニコッ」



目「パパも同意見かな、たつやが本当にやりたい事見つけたらそれに向かって頑張って欲しいと思うし、お金の心配とかはしなくて良いよそれに、たつやが居なくなったら弟達が泣いちゃうしね」



辰「パパっ、ママ…ありがとうございますっ、グスッ」



阿「ゆっくりで良いからちゃんとやりたい事見つけてごらん?」



辰「うんっ、…わかった!グスッ」



大好きな両親の2人に大学に進んでもいいって事を聞いて安心したらまた涙が大量に出てきた

それを見ていた翔太達まで一緒になって泣いちゃってみんなで慰め合ったのもいい思い出になったな笑



翔「たっちゃぁ、えんえんないない?グスッ」



辰「うん、ごめんねもう大丈夫だよニコッ」



大「えっ、じゃあたっちゃんお家出て行かない…?」



照「何処にもいかねぇよ…な、たつ兄?」



辰「うん、ずっとみんなと一緒にいる!」



康「やったぁ!しんぱいやってんで~?グスッ」



阿「ふふっ、ほらもうご飯途中だから食べちゃいな?ニコッ」



目「もうこれからは1人で抱え込まない事な?」



辰「ん!ありがとうパパ、ママ‼︎」


end


……………………………………………

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