〔 五条side 〕
それから、禪院紫乃の対話のおかげで当主の件が着々と決まっていく。
さすが実力派エリート。
話が早いね〜、
これであと、数日の辛抱だ。
彼奴を追い出して1ヶ月。
自分が思っていたより早く、当主になることができ、安泰だった。
でも、そんな気を休める暇もなく目を見開くような連絡が1件来た。
ピコン __。
伊地知からとでも思い、いつも通りスマホに目をやる。
するとそこには、想像を超えた相手だった。
『 海 』
時が止まったかのようにスマホを見続ける。
まぁ、そんな気はしてた。
💬海 『 今、少し時間いいですか。 』
多分今、海くんのメッセージ横には既読という文字がついただろう。
もう後戻りは出来ない。
するつもりもないけどね。
💬五条 『 大丈夫だよ〜 』
💬海 『 元気そうですね、 』
💬五条 『 まぁね〜 』
メッセージでは人の表情が見えない。
スマホの向こう側にいる裏側の自分。
海くん、今どんな表情してんのかな。
💬海 『 空いてる日ありますか。 会って話がしたいです。 』
〔 海side 〕
「 いらっしゃいませ 」
五条 「 …….。 」
海 「 あ、五条さん!こっちです 」
待ち合わせの時間から少し遅れて入ったきた五条さん。
五条 「 ごめんね〜待った? 」
海 「 いえ、そんなには。 」
五条さんがサングラスだ。
目隠しじゃないのか、というか五条さんはなんで目隠しをつけてるんだ??
今思えば不思議だ。
五条 「 すみませ〜ん
メロンソーダ1つとなにか飲みたいのある? 」
海 「 いえ!自分から呼びましたから、お気遣いなく。 」
五条 「 …..と、オレンジジュース1つで! 」
話聞いてました??
海 「 あの、ほんとに気遣いなく。 」
五条 「 いいの、いいの!!
それに元はと言えば僕が原因なんだし、 」
「 話って、花奈のことでしょ? 」
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