〔 五条side 〕
海 「 ……. 」
「 メロンソーダとオレンジジュースです 」
沈黙が流れる中に、さっき注文した飲み物が届く。
海くんは気まずそうにする。
五条 「 どうぞ 」
海 「 …….ありがとうございます。 」
そういってストローの色が下からオレンジの色に染まっていった。
僕もメロンソーダを飲む。
沈黙…….ねぇ、
出来れば続いてほしいし、続いて欲しくない。
そんな言葉が頭を過る。
海 「 …….なんで花奈から離れたんですか。 」
五条 「 …….、 」
そう言われ、口からストローを離す。
やっぱりか。
そんな他人任せなことを思う。
五条 「 彼奴、怒ってた? 」
海 「 はい、今は家に引き篭ってます。 」
そっか。
そんな単語しか出なかった。
海 「 五条さんですよね、花奈の制服を家のポストに入れたのは。 」
五条 「 ……. 」
五条 「 ……. ごめん、 」
ガチャ パタ _。
五条 「 …….さぁ?なんのことだか、 」
海 「 とぼけないでください。 」
「 …… 俺、言いましたよね?
花奈を悲しませたら許さないって、 」
海 「 花奈を悲しませたら、俺は貴方を許さない。
*それが例え自分のせいじゃなかったとしても、* 」
海 「 忘れたわけじゃありませんよね? 」
五条 「 うん 」
そう、忘れたわけじゃない。
だからこそ、この方法でしか彼奴を守れない自分が不甲斐なくて。
最強なんてただの肩書きなんだなって思ったよ。
海 「 花奈、泣いてました。 」
五条 「 …….ぇ? 」
海 「 花奈、泣いてたんです。
五条さんに会えなくて、 」
五条 「 え?花奈…….が? 」
海 「 …….。花奈は皆が思っているよりずっと寂しがり屋なんです。
今からそうなった話をします。 」
コメント
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続き待ってます!!