テラーノベル
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恋と扇がすくすくと育ち、家の中がようやく落ち着きを見せ始めた頃。童磨としのぶの夜の情熱は、落ち着くどころかさらに深みを増していました。「しのぶちゃん、今日も一日お疲れ様。子供たちが寝た後のこの時間は、僕だけの特等席だね」
毎晩のように繰り返される、熱く、濃密な愛の時間。童磨の献身的な家事と育児、そして変わらぬ渇望に包まれ、しのぶの体は以前にも増して艶やかに、そして彼の愛を吸い込むように敏感になっていました。
そんなある日、三度目の「予感」がしのぶを訪れます。しかし、今回の違和感はこれまでの比ではありませんでした。
「……あら、おかしいですね。まだ初期だというのに、このお腹の張り方は……」
産婦人科の診察室。エコー画面を見つめていた医師が、驚きに目を見開きました。その横で、しのぶの手をぎゅっと握りしめていた童磨も画面を凝視します。
「先生、どうしたんだい? 僕たちの赤ちゃん、元気かな?」
「……おめでとうございます。なんと、三つ子ですよ。それも、三人とも女の子のようです」
「「三つ子……!?」」
二人の声が重なりました。童磨はあまりの衝撃と喜びに、その場でしのぶを抱きしめて泣き崩れました。
「しのぶちゃん! 三人だよ! 君にそっくりな可愛い女の子が、一度に三人もうちに来てくれるんだ! ああ、どうしよう、幸せすぎて心臓が止まっちゃいそうだよ!」
「ふふ……、本当にとんでもない人ですね、あなたは。一度に三人だなんて、私の体、もつかしら」
しのぶは呆れたように笑いながらも、その瞳には慈愛が満ちていました。
数ヶ月後、しのぶのお腹は三人の命を宿して、驚くほど大きく、丸みを帯びていきました。歩くのも一苦労な彼女を、童磨は文字通り「お姫様」のように扱い、食事から着替え、お風呂の介助まで、心底楽しそうに尽くし抜きました。
「さあ、しのぶちゃん。今日も僕が、君と三人の小さなお姫様たちを綺麗に洗ってあげるね。……あ、動いた! 今、三人同時に僕を蹴ったよ!」
大きなお腹を愛おしそうに撫で、時には耳を当てて語りかける童磨。その横では、しっかり者の長女・恋と、おっとりした長男・扇も、新しい妹たちの誕生を心待ちにしています。
「お母様、お腹重くない? 私が肩を叩いてあげる!」
「僕は、妹たちのために新しいおもちゃを作っておくよ」
家族全員の愛を一身に受け、しのぶの体は三人の命を育む聖域となりました。
「……童磨さま、三人が生まれたら、家の中は女の人が五人になりますね。あなた、圧倒されてしまいませんか?」
「まさか! 五人の女神様に囲まれるなんて、僕にとっては天国だよ。……でもね、しのぶちゃん。五人の子供のお父さんになっても、僕が一番愛して、一番イチャイチャしたいのは、やっぱり君だけなんだ」
童磨は大きなお腹を避けながら、しのぶの唇に深く、熱い口づけを落としました。
かつての因縁など遠い夢のように、五人の子供たちという「愛の結晶」に囲まれた、さらなる賑やかで幸福な未来。三つ子の産声が響くその日まで、二人の情熱的な夜と穏やかな昼下がりは、どこまでも深く、甘く続いていくのでした。
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