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俺は外に逃げだした。
泣きながら走った。
俺は思った。
悲しいことも、嬉しいことも。
綺麗な星空の下で起こることなんだと。
今日の空は満月で。
空はキラキラと光っていた。
デビュー日も。
キラキラな星空の下だった。
俺たちが加入した日も。
空は輝いていた。
2025年4月19日
俺たちは国立に立った。
9人で
2025年6月7日
日産に立った。
9人で。
曇り予報だった国立も日産も
夜になれば空はキラキラと輝いていた
気に食わなかった。
藍、言ってくれたよね?
10人で国立に立とうって。
俺のせいだよね
最初から付き合わなきゃよかったよね
スマホだって、財布だって、
荷物も全部置いていってさ。
連絡も取れなくて。
何が探さないでください?
俺だって逃げたかったよ。
それからもう5年後。
ある日のことだった。
もうメンバーは
まるで藍のことを 忘れてるかのようだった。
俺はずっと頭のどこかに藍がいるのに
なんか気に食わなかった。
ピコッ
シーンとした家に、
メールの通知音が鳴り響く。
開くと、通知が来てたのは
9人のグループLINEだった。
深「やばい」
「藍がいた」
『え?』
阿「は?うそでしょ?」
深「事務所の近くの美容院」
「俺は別の人に切ってもらってるんだけど」
「奥で藍が別の人の髪を切ってる」
「あれは絶対に藍」
信じられなかった。
何年も姿を消してた藍が、こんな身近に
居たなんて
岩「ふっかの担当の美容院さんにさ名前聞いてみてよ」
深「了解」
深澤side
今、信じられないことが起きてる
藍が居た。
『□□さん、あの奥の美容院さんって
なにさんですか?』
「あの人ですか? 矢野ですよ〜」
『え、』
「メンズカットめっちゃうまいんで今度はぜひ切ってもらってください笑」
『藍ですか?やの、あい?』
「え、はい、知り合いですか?」
『同じグループでしたよ、』
「えっ、矢野さんってSnowManの…?!」
「顔が全然違う気がして… 同姓同名なのかと思ってました」
『いや、あれは藍です。
メンバーだから分かるんです。』
「お呼びしますか?」
『いいんですか、わら』
「はい、今呼んできます」
『やばい、!!!あいだった!』
目「うそでしょ」
『今美容院さんが呼んできてくれるって』
『話してくるわ』
矢野「どうされましたー?」
「えっ、」
「ふっか、?」
『あい…..』
「ふっか、やっと見つけてくれた、笑」
「連絡先交換しよ」
『うん、』
「ありがと、あとあのお客さん終わったら帰れるから」
「後で連絡するね」
『わかった、』