テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
10件
やっちまったか… でもこの感じ石川くんは前のことを反省してそうだね😊自然と出てくる名前が藍とかもう大好きやん!次回も楽しみです!
ついにやっちまった~!智さんこんなことしたって虚しくなるだけやから諦めて小川くんにしとき?って言いたくなる😅次回も楽しみにしてます!
なんだかなぁ...やっぱり祐希さんには藍くんしか居ないのね🥰W智さんたちがこうすることでより祐藍が互いを求めて好きになって言ってる気がするのは気のせいかしら?😅
智Side
祐希の欲望を飲み干した後、チラリとこちらを見つめる瞳に‥気付いてはいたが敢えて無視することにした。
ここで終わらせる気は毛頭ない。
イッた後だからか‥ほのかに赤らめ上気している祐希の顔は、これまで見たどの表情よりも艶っぽさを含んでいた。
「祐希、次は俺もイキたい‥」
潤む瞳でそう伝えると、”あっ“‥‥と呟きながら、 おもむろに俺の両足の付け根に顔を近付ける。
口でしようと考えたんだろう。そんな祐希の動きを制した。俺が望んでいるのはソレじゃない。
「祐希の口でするのもいいけどさ‥俺はやっぱり中に挿れて欲しい。いいよね?」
そう言うと、自ら祐希の腕を引っ張り、お尻の奥‥蕾へと誘導する。
「こっち‥がいいの?‥口はダメ?」
蕾に触れたあと、恐る恐る聞いてきた言葉に頭を振って拒否をする。そこだけは譲れない。
拒まないと約束を交わした祐希は、それ以上は言えず‥ローションを手渡した時も黙って受け取るだけだった。
トローっと、ローションを手に取る。しかし、少し置き、その後に両手で擦り始めた。冷たくないように配慮しているんだろうか‥そんなところは小川とは違う。
小川も気遣ってはくれるが、どうしてもすぐに挿れたいという衝動が抑えきれないんだと思う。
それに比べて祐希は。
どの動きを見ていても、気遣ってくれているのが分かる。無意識にやっているんだろう。
これをいつも藍にやっているのか‥
そう思うだけで、胸がチクンと痛んだ。
相当重症だな‥
「智君‥挿れ‥るよ?」
「うん‥♡」
優しく声を掛けられ、それを合図に両足を自ら最大限に広げた。恥ずかしさは多少ある。でもそれ以上に期待の方が大きかった。
ズプッ‥。
ローションを絡めた指が侵入してきた。元々下準備をしていた事もあって、すんなりと長い指を飲み込んでいく。
「痛くない?」
「ん‥‥ちょっと、痛い‥かな。ゆっくりして‥」
俺の言葉に頷くと、挿れた指が馴染むようにゆっくりとした動作に変わる。
正直に言えば痛みは全く感じなかった。だが、ひたすら長く愛撫して欲しいと願う俺は、小さな嘘をついてしまう。
今日だけでどれだけの嘘をついてしまったんだろう。
きっと神様が見ていたなら、この後に待っているのは‥。
ぼんやりと考えるが、すぐに祐希の指に集中した。優しく丁寧に中を解され、すぐによがり声が出てしまう。が、いつもの敏感な部分には焦れったいほど触れない。
小川ならすぐに弱い部分を見つけてくれるのに‥。
早く突いて欲しい。その一心で自ら腰を動かし始める。
「祐希、もっと‥奥‥挿れ‥て、掻き回して‥」
素直な祐希は言われるがままに指を奥に差し込む。その後は、早かった。すぐに弱い部分を見つけ擦ってくれる。つま先までビリビリと痺れるような快感が駆け巡る。
「やぁ‥いい、きも‥ちいい、もっと‥もっとして♡」
あまりの気持ちよさに夢中になって目の前の背中にしがみつく。しっとりと汗ばむ背中に手を回しても、何も言わない。子どものようにしがみつき、目の前にある首元に唇を寄せ、流れ落ちる汗をペロリと舐めた。
「ん、美味しい‥♡」
思わず漏らしてしまう俺の言葉に祐希は何も答えないが、その顔は赤面している。
可愛い表情。もっと見たくて夢中になって舌を出した。時折歯を立てて胸元を吸うと、身体がビクンと反応するから余計に‥
「ははっ、やば‥やりすぎた♡」
気が付くと、祐希の胸元は俺が付けた赤い印で埋め尽くされていた。
所々、前につけたような跡があったが‥それの上にも被せるようにつけたから‥
跡をなぞりながらも自然と笑みが溢れる。これで藍がつけた跡の痕跡は‥もうない。
今の祐希は俺でいっぱいになった。
「んんっ、あっ、ふっ、、いい、そこ‥いいっっ」
確実に弱い部分を狙う指の動きに、腰が自然と浮いてしまう。指はもう3本咥え込んでいる。
ローションの卑猥な音が響き、俺の声も抑えられない。
もう十分解れたはずなのに、傷つけない配慮なのか‥バカ丁寧にまだ解そうとしてくる。
やばい‥このままだと、指でイキそう。
イッてしまおうかと‥身を任せたくなるが、祐希の事だ。イッてしまえば、終わりにしようと言い出しすに違いない。
「はぁ‥も‥我慢できない‥挿れて♡」
祐希の腕を取り、催促する。ずるりと指を引き抜かれたので、さらに足を広げた。受け入れ態勢が整う。
後は挿れて貰うだけだ。胸が高鳴る。
なのに‥
「智君‥本当にやるの?」
か細く呟く‥この期に及んでまだ躊躇うのだろうか。
「やるに決まってるじゃん!ねぇ、早く来て‥じゃないといつまでも終わらないよ?」
甘えるようにキスをし、祐希自身を包み込んだ。先程出したばかりだからか‥硬くなっていない。
「また、舐めてあげるよ♡」
手で扱きながら、再び顔を近づけるが‥
「いい!智君、も‥いいから‥」
何度も止められ、拒否られたおかげで実行できない。仕方ない。それなら‥
ゆっくりと手に力を込め祐希自身を上下に扱きながら、胸元の突起物に唇を寄せる。
舌を出し、ペロリと舐めながら祐希を見つめた。
ああ‥段々と興奮してくれてる。掌の中で、徐々に硬さを増しているのが何よりの証拠だ。
「気持ちいい?お前‥ココっ、弱いんだな‥」
チュッチュッと、赤子のように吸い付きながら尋ねた。こんなにいい反応を示してくれるなら、もっと早くにやるべきだったな。
でも、まさか‥と、疑問が浮かぶ。
「もしかして‥だけど‥あの‥藍とかに‥胸、触られてんの?」
思いきって、聞いてみることにした。出したくない名前ではあるが、そんな事を言っている場合じゃない。
「‥藍?‥いや、触られたことは、ほとんどないよ‥」
「ほんとに?♡」
途端に今まで以上に唇を当て、吸い上げた。我ながら現金なやつだと思う。これだけで、嬉しくなるなんて‥。
自分で言うのもアレだが‥俺は上手いと思う。よく小川が褒めてくれた。
それを今、遺憾無く発揮したい。ねっとりと吸い上げたり、程よく舌先を震わせ先端を刺激したり‥ほら、祐希のソレも熱を持ち、俺の手の中で震え出す。
ああ‥もう無理だ。
「ねぇ‥挿れて‥」
次は、体勢を変え、四つん這いになる。自ら差し出す形に。
俺の好きな体位。後背位だ。
大好きな顔が見れないのが残念だが‥この姿勢が一番奥まで届く。
期待を込めながら後ろを振り返り、祐希にある物を渡した。ゴムだ。本当なら、俺が装着してあげてもいいが‥祐希自身でつけることが重要だから、そこには手を貸さないと決めていた。
再び前を向くと、後ろで微かにビリッと破く音が聞こえる。
それだけでも胸が高鳴る。
はぁはぁ‥と始まる前から息が上がってしまいそうで。
はは‥初めてでもあるまいし‥なのに、今の俺は処女のような緊張感も感じる。
それでいて、俺の中心部はもう我慢の限界とばかりにポタポタっと、先走りが垂れている。期待するように。
そんな時、不意に祐希に臀部を触られ、思わず反射的にビクっと反応してしまう。
「ご、ごめん、!」
「うっ、ううん、いいよ。早く来て‥待てない」
俺の声に慌てて、離れようとする祐希を引き止める。目線で訴えると‥静かに今度は腰を引き寄せ、熱い屹立した陰茎を蕾に押し当てた。
ブルッ‥それだけでイきそうになってしまう。
俺の反応を見ているのか、ゆっくりと中に侵入してくる‥。しかし、優しい動きとは裏腹にその大きさは尋常じゃない。
十分に解れた俺の蕾でさえも、腸壁が苦しそうに拡げられる。
ああ‥きつい。
でも‥
それが祐希だと思うだけで、興奮した。そして、挿れられた瞬間に‥
俺は白濁を吐き出していた。
我慢もできず、ポタポタと白いシーツに欲望を撒き散らしてしまう。
「あっ‥‥あ゛あ゛、き゛も゛ぢぃぃぃ‥」
今までに感じたことのない快感が一気に押し寄せる。
「えっ?と‥智‥く‥ん!?」
後ろで祐希の驚愕する声がした。無理もない。まだ半分程しか挿れていなかった祐希のモノを‥俺が自ら腰を動かし、根元まで飲み込んでいくからだ。
最大限に拡がり悲鳴を上げる蕾に、自ら受け入れていく。
痛みも多少はある。だが、それ以上の多幸感。
腰が止まらない。ぐちゅぐちゅ‥と結合部分から卑猥な音が響き渡る。
もっと感じたくて、蕾を閉めようと力を込めた。祐希をもっと感じたい、その一心で。
「ひぐっ、い゛、い゛、も゛っと゛ぉぉ‥」
だらしなく開く口から溢れる声は本当に俺の声なんだろうか?と思うほど、野獣的だった。
何も考えられない。
この‥気持ちいい感覚さえあれば何もいらない。
そんな風に思えてしまう。
「ゆう‥き、言って?‥ん゛ん゛、かわいいって‥あ゛あ゛、」
気がついたら、そんな言葉を叫んでいた。後から考えると、藍のように愛されたかったのかもしれない。”かわいい“と言って貰える藍のようになりたいと。
誰よりも祐希の寵愛を受ける藍のように‥
しかし、俺はこの後激しく後悔することになる。
何故、藍のように愛して貰おうと思ってしまったのか‥
当たり前だが、そんな事に気付かない俺は‥もう一度頼み込んでしまう。かわいいと言って欲しくて。
熱に浮かされたように言葉にすると‥急に祐希の動きが早まった。先程までの気遣う律動ではない。
欲望のままに腰を打ち付ける。荒々しく打ち付けられ、ガクガクと足が震え出す。
「い゛、ぐぅぅ、、ぎも゛ぢい゛い゛‥」
危うく失神するかと思うほどの快感の渦に、脳まで犯されている錯覚に見舞われる。
そして、祐希の腰の動きが最大限になった時‥
「かわいい‥」
と後ろから囁かれ、嬉しさのあまり身体中が痙攣してしまう。気がつけば、俺は盛大に潮を吹いていた。
白いシーツがびしゃびしゃに濡れてしまっている。
そんな痙攣している俺の背中を後ろから抱き締められた。達する寸前の祐希が、限界を伝えている。
そして、
「い‥イク‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ら‥ん‥‥‥」
熱い液体をゴムの中で吐き出しながら、
果てた祐希が呼んだ名前‥
それは、
俺ではなく、藍だった。
聞き違いかと思ったが‥
耳元で囁いた名前は確かに”藍“だった。
ドクドクと熱いのを体内で感じながら、
俺の心は凍り付いていく‥
いま、
一番聞きたくない名前だった‥