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何処にでもあるCIAの支部にて
二人の男が向かい合って話し合っている。
「それで、対象Oに対する行動はどうかね?」
「はい、先日我が国のガンメーカーへの発注を受けて、大統領命令で最優先の空輸とサービスを手配いたしました。
これによる我が国への感情の変化は不明ですが、少なくとも否定的な感情は持たれないかと」
「そうか。諜報部からはハニートラップの提案があったが、私の権限で止めさせた」
「黄泉大毘売命(プリンセスオブヘル)、でしたか。彼女達以上の美女となると手配も難しいですからね」
「それだけではない。フランスの対外治安総局が動き始めたという情報が入ってきた」
「対外治安総局……今更、何をするつもりでしょうか?」
「分からん。真っ当な考えがあるなら無理を通してでもまず政府から謝罪するのが筋だが、ジャンヌダルクの発見以降、あの国は暴走しているからな……」
「一時期はわが国でも強硬論が出ましたが……」
「論外だ。我らがカトリックの主に勝らずとも異教の神……いや、悪魔の力を奮える冒険者を敵にする等、亡国を望んでいるとしか思えん」
「それでは我々は……」
「うむ、神の御力をお借りできる者が現れるその時まで、他国のSランク冒険者とは友好的な関係を築けるように尽力せねばならない」
「では引き続き対象Oに関しては監視と関係構築の機会を窺うと……」
「うむ、それでいい」
何処にでもある高校の校長室にて
「では、校長・教頭・学年主任の全会一致で冒険者部の設立と初代部長に小野麗尾君の就任を要請する事を決定……」
「待ってください!」
「どうされましたか?文章先生」
「生徒の承諾も得ずに一方的に決定する事ではありません!!!!」
「まぁまぁ、落ち着いてください文章先生。我々としてもこれは苦渋の決断なのですよ?」
「そうですとも。昨年度の悲劇をお忘れではありますまい?わが校としても再発防止は無理だとしても対外的に無対策です、と言う訳には……」
「その対策は大人が背負うべきで生徒に押し付ける物ではありません!?」
「ですから、新たに設立する冒険者部には大きな権限と部活動ではありえない予算を……」
「話になりません!!!!失礼します!!!!!!」
「ふぅ、文章先生はまだ学生気分が抜けていないようですなぁ……」
「まったくですなぁ。もう少し大人の対応という物を……」
「この際ですから彼女には経験を積んで頂きましょうか?」
「そうですな、若いうちの苦労は必要ですな……」
Sランク冒険者:非公式ランク.Mk.2 神話存在を従える冒険者がこれに該当すると見做される。アンタッチャブルですってよ、奥様。
渡してはいけない権力(バトン)が最も渡ってはいけない危険人物(マモルクン)に……