495年の波紋

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

8ｰ1  なかまはずれ

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『どうして私だけいつも仲間外れなの』

叫んだ。喉が痛い。だけどそれ以上に大きく、感情と同じくらいに大きな声。頭痛い…はぁ､何でこうなっちゃうかなぁ

｢フラン…仲間外れじゃないのよ。あなたの『あなたのため？』

『どこがよ？私はずぅっと1人！何が私のため?ねぇ！』

そう私は一息で言い切る。しんどい。心も体も。疲れちゃった

するとお姉様は深く息を吸って、言う

｢全てを見ても悔やむことがないのなら。フラン。いえ……

 フラン ドール･スカーレット、外を見てみましょう｣

8ｰ2    藍と紅

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｢…｣『…』静かだ。喧嘩したとは思えない。月が青くなったよう…

宝石みたいにキラキラした、だけど落ち着いた青…美しい変化。

変わってしまった。お姉様と私。咲夜もなのかな？咲夜って

どうしてお姉様のメイドになったんだろ…私が地下にいる時に来たからなぁ…突然教えられたっけ？｢メイドが来たわよ｣って

嫌だった、すごく。だってメイドがいるってことはお姉様が

部屋に来ることが無くなるじゃん。嫌だったのに…嬉しかった…