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ロシア
「おーい、アメリカー!何してんだー?」
振り返ると、ロシア達がこっちに向かって手を振っていた。 昼休み、俺はスマホをいじりながら教室の窓の外をぼんやりと眺めていた。このクラスにも、もうすっかり慣れた。新学期が始まってから、もう2週間。俺は今日も、完璧な「アメリカ」を演じていた。
アメリカ
「いやー、特に何も。ロシアたちこそ、昼飯食い終わんの早すぎだろ!」
俺がそう言って笑うと、ドイツが肩をすくめた。
ドイツ
「ああ。どうせなら、アメリカも一緒に食えばよかったな。」
アメリカ
「すまんすまん!ちょっとやりたいことがあってな!」
そう言って、俺はまた完璧な笑顔を見せる。 本当は、やりたいことなんて何もない。 ただ、みんなといると、いつかボロが出ちゃうんじゃないかって、不安になるだけだ。 完璧な「アメリカ」を保つためには、一人になる時間が必要だからな。
ロシア
「…まあ、たまにはいいか。それよりn…」
中国
「放課後ゲーセン行かないアル⁈新作の格ゲー、めちゃくちゃ面白いらしいアルよ!!」
ロシア
「おい中国俺のセリフ取ってくんじゃねぇ!!」
中国
「ロシアのものとはどこにも書いてなかったアル。」
ロシアがスマホの画面を見せながら言った。いや、正確には言おうとした。
アメリカ
「ハイハイ。行くから安心しろよ?」
ドイツ
「俺らだけだと人数少ないから日本とかイタリアと兄貴達も呼ぶか。」
アメリカ
「そうだな!!」
放課後、俺たちはいつものゲーセンに来ていた。 ロシアは格ゲーのプロ並み…いやあれは格ゲーから出てきた威力だな。
とにかく強くて、俺、ドイツ、中国、日本とイタリアはボロボロに負かされた。
アメリカ
「うわっ、強すぎだろロシア!チートかよ!」
俺がそう言って叫ぶと、ロシアは楽しそうに笑う。
ロシア
「ふははは!これが俺の実力だ!お前たちももっと練習しとけよ!」
日本
「ロシアさん機械がかわいそうなので手加減してくださいね」
そんな風に騒いでいると、周りの客が俺たちを見て、少し笑っていた。 でも、誰も嫌な顔はしなかった。
UFOキャッチャーのコーナーに行くと、旧国たちも集まっていた。
ナチス
「このUFOキャッチャー、絶対取ってやるんだ…!」
日帝
「先輩。俺はすでに3000円使っているんです。諦めてください。」
あいつって以外と子供なんだな…って
イタリア
「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁあ!」
アメリカ
「どうしたんだ…?」
イタリア
「ピッツアのぬいぐるみとれたんよ!!!」
イタ王
「イタリアさすがなんよ!!!!!」
ピザのぬいぐるみごときであんな騒ぐか…?
ロシア
「なんでピザがあってウォッカがねぇんだよ。」
ソ連
「まじそれな。」
ナチス
「お前ら脳内からウォッカ消せないのか?」
中国
「今回だけは同意するアル」
ナチス
「今回だけとは何なんだ。ふざけるな」
日本
「あはは…(汗)」
あいつらがUFOキャッチャーに夢中になってる中、俺はひょいっとぬいぐるみを一発で取り出した。
アメリカ
「じゃーん!見ろこれ!一発で取れたぜ!」
ナチス
「すごいな。さすがアメリカ」
ナチス
「てことでそれよこせ」
こいつが俺のことほめるとは予想外だと思ったんだよな…さっきのあれまだ根に持ってんのか…
アメリカ
「却下☆」
ロシア
「ちっ…!いつの間にか取りやがって…!」
ドイツ
「…(無言&ぽかんとした顔でアメリカを見る)」
日帝
「…は?」
日本
「アメリカさんは、本当にゲームが上手ですね!」
俺は、この時間が好きだった。 偽物でも、偽物じゃなくても、この時間が俺にとってはかけがえのないものだった。 壊したくなんて、なかった。
コメント
3件
わぁー青春謳歌してるねー(棒) 叫んどるイタリアちゃん面白いww叫びすぎでは……(( 壊したくなかった……? これは過去の話にあたるのか………??