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【ねろ母視点】

めーや母「普通本人と話してから呼ぶだろ何考えてんだあのババア」

ねろ母「多分あなたの方が年上よ」

アベ母「口が悪くてよっ!」

めーや母「申し訳ありませんわ!」

ねろ母「いい歳してうるさいわね」


昔っからほんと変わらない。なんというか、居心地がいい。


七海「あのっ……すみません……」

アベ母「ふぇ?」

七海「……阿部くんの、お母さん、ですか?」

アベ母「えっ、なんで、」


この子….もしかして。

猫みたいにオドオドした感じの女の子…。


七海「ご、ごめんなさいっ、人違いでした…!」

アベ母「いや、合ってる、あってるわよ?でも….なんでわかったの?会ったことないわよね?」

七海「えっ、と、雰囲気、ですかね。よく似ていたので。」

アベ母「あら、私と零次って似てるの?嬉しいわね〜あんな男前と似てるなんて!やっぱり私の息子ね!」


全く、なんて呑気な人なのかしら。それにしても確かにこの親子は似てるけれど、性別も違うし、よくわかったわね。人の事よく見てるんでしょうね。


ねろ母「あなたのお名前は?」

七海「あ、えっと、よ、宵崎七海、です。」

めーや母「えっ?!」

アベ母「あらあなたが?」

七海「は、はい……え?」


この子が、ねぇ…。



【七海視点】


やっぱり阿部くんのお母さんだった。すごい似てるな。ところで….


七海「私の事、知ってるんですか?」

めーや母「知ってるも何も、今あなたのお母さんと話してきたんだけど……」

ねろ母「なんか思ったより元気ねあなた。」

七海「えっ、元気ですよ?お母さんに休めって言われたので休んだだけで……ちょっと罪悪感はありますけど……」


今、お母さんと話してきたって言った?お母さんと?何を話したんだろう、聞いてもいいのかな……。


アベ母「いや、ちょっと待って?えっ、学校に行けないくらいの状態って……」

めーや母「た、確かに。嘘ついてたってこと?」


嘘?お母さんが嘘をつくなんて別に普通だしおかしくないけど、会話から察するに私が学校に行けなくなったって言ってたってこと?


七海「詳しく、教えて貰えますか?」

ねろ母「いいわよ。でもあなたのお母さんもそろそろ帰ってくるだろうから家に帰った方がいいかもね。連絡先渡しておくから、これで話しましょ?」

七海「あっ、はい!分かりました!」


まさか先輩のお母さんと連絡先を交換することになるなんて誰が予想しただろう。多分椎名先輩とかのお母さんだよね?阿部くんのお母さんといるし。何となく雰囲気も似てるし。


とりあえず家に帰って部屋にこもって。私が家に帰ってきた十数分後におかあさんが帰ってきた。ほんとにすぐだったな。


先輩たちのお母さんと話して分かったことは、私があなたたちの子供にいじめられている、と学校側に告発したこと。私の傷はいじめでつけられたと言い張っていること。多分最近お父さんが私をサンドバッグにする回数が増えて、私の傷が学校側にバレる前に先手を打ったんだと思う。ほんと、色々迷惑をかけてしまっている……。


この人たち、さっき会ったのもあるけれど、すごく頼りがいがある人達で、察しがいい。私のお母さんと同じ親という立場なのもあってなのか、この問題は私達も解決に協力すると言ってくれた。


ここまで迷惑をかけてしまったのなら、しっかり解決しないといけない。

そうするためにはお母さんたちに反抗しないといけないんだろうけど、それでも私は解決したい。この理不尽な家から解放されたいから。

嘘から出たまこと【完結】

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