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めっちゃいい作品です!
_俺が代わりに死ねば良かったのに。
1945年,8月6日。
この日は…俺の家族が消えた最悪の日。
同年,8月9日。
_2発目の原爆が投下された日。
これだけで最悪なのに。
今、
それを実行した…
米帝に致命傷を付けられた。
日帝(…もって後数分か。)
米帝「早く降伏しろよ、しぶといなぁ…」
日帝「…なんで降伏しなきゃいけない
んだよクソ米帝ッ…!」
米帝「その“クソ米帝”に致命傷を
付けられたんだなぁ…w」
日帝「ゲホッ(吐血)」ビチャ
米帝「あと数分間しか生きられないなw」
米帝「アジアの列強サマ?」
日帝(胸糞悪ぃ…)
(…ぁ,そうだ。
なんで早くこうしなかったんだろ。 )
日帝「フフ…」
米帝「…何笑ってんだよ。
もうすぐ死ぬぞ?」
米帝「自分の兄弟を殺した奴に
殺されるなんてなw」
日帝「…嗚呼。だからッ…」
ザクッ
米帝「…!?おまッ…何して…!」
日帝「…ぅ”ッ…自害ッ…だろ…、」
バタッ
米帝(アメリカ)視点。
ぁれ…?
俺は、何してッ…
米帝「ッ…は…」
自身の初恋の人…国が、
血塗れで倒れて居た。
米帝「…おいっ…!」
分かってる。全部自分が悪いって。
だけど、あの優しい声で“大丈夫”って…
言って貰いたかった、
自分勝手だよな…。
米帝「直ぐに治療をッ…!」
米軍「済みません…
治療道具が不足しておりまして…」
米帝「…クソッ…」
米帝「…?これはっ…」
日帝の鞄。包帯があるかもしれないッ…
米帝「く…ッ…」
無い。
日本軍も治療道具が無かった…?
あの時にッ…
俺が代わりに死ねば良かったのに。
あの時…
米帝「…ぅ…」
俺は敵軍の領地で重傷を負い 倒れていた。
??「…ん?」
敵軍に見つかった。
米帝(俺もここまでかッ…)
何故か運ばれた…
何処か分からない。洞窟のような場所。
米帝(…??)
??「おーい!大丈夫かっ、意識はあるか!?」
まさか仲間だと勘違いされている…?
それは好都合か…、
…いや、俺は見た目から国。敵国だ。
勘違いする訳がない。
??「…おーい?」
米帝「…う”ッ…ぐ…、」
??「…恐らく意識はあるな…。」
相手もよく見たら国。敵国だ…。
??「不¶してい※@が…仕:な#…」
意識が遠くなっていく…
あの時…俺を治療していなければ…
日帝は治療出来たッ…
俺が暴走しなければ…
日帝に致命傷を負わせる事はなかったッ…
米帝「…これは…」
日帝の服の胸ポケット。
中に何か手紙と写真がある…
米帝「見てみるか…、」
手紙の内容…
米帝へ。
これを読んでいるなら恐らく俺は死んだ。
敵国へ遺書を書くのは自国の恥だが、
どうしても書きたかったので書いた。
俺には娘と息子がいる。
娘がにゃぽん。息子が日本だ。
その2人も国なんだが、もし俺が死んだなら引き取って欲しい。
お前が暴走したのは知っている。
あまり許す気はないが、反省するなら良し
そして、家族くらいにしか伝えてないが
俺の本名は日帝ではない。
大日本帝国、陸軍。“陸”だ。
陸より。
写真は、手紙に書いてあった子供らの写真
日帝よりおっとりした目の、日の丸国旗。
同じく日の丸国旗の猫耳が生えた女児。
米帝「…にっ、いや…陸。」
米帝「引き取ってやるよ。この2国。」
自然に涙が出ていた。
数日後、第二次世界大戦は終戦した。
ナチス・ドイツ。
大日本帝国。
その2国は無くなり、
イタリア王国はイタリアになった。
大日本帝国は日本国。
ナチス・ドイツはドイツに。
それぞれ時代の流れにのって変化した。
そういう俺も、
“米帝”ではなく、米国に。
他の奴はアメリカと呼ぶが、
陸の“米帝”。そう呼ぶ声が懐かしい…。
_もう代わりに死ねば良かった。とか、
思ってねぇからな。