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バイト先のカフェでは、毎週月曜日、珈琲婆
が来るらしい。今日は月曜日で、珈琲婆が来
る日だ。珈琲婆のことは噂でしか聞いていな
かったので、初めて出会う。噂では、「コーヒ
ーお持ちしました!」と言うと、「ふざける
な!珈琲だろ!」と、理不尽に怒鳴ると聞いて
いた。それ以外にも最悪なところがあるらし
いので、少し緊張していた。
婆「いらっしゃったわよぉ~!!」
そう爆音で入店してきたのは、珈琲婆だっ
た。隣にいるバイトくんが、「珈琲婆です!」
とささやく。なので、あいつは珈琲婆確定
だ。
イッチ「いらっしゃいませ!少しお声を小さくしていただけないでしょうか?」
私が言うと、
婆「 む 、 り 、 で ぇ ~ す w 」
と、言いながら、4人座れる席にドカッと座っ
た。1人の席は、たくさん空いているのに…
婆「珈琲1つ! 速めにな!」
そう言って、珈琲婆は爆睡してしまった。仕
方なくコーヒーを作って珈琲婆の方に行き、
イッチ「コーヒーお持ちしました!」
あっ、珈琲と言うのを忘れた…
婆「ハァ!?人が眠ってるときに…しかも、珈琲でしょぉ!!」
珈琲婆は手を振り上げ、私にビンタしようと
してきたのだ!とっさに目をつぶると、
バイト「ちょ、ちょっとまってください!」
と、バイトくんが珈琲婆の振り上げた手をわ
しづかみにし、珈琲婆を背負い投げした!あ
まりにも綺麗なフォームだったので、思わず
拍手をしてしまった。私は柔道をやってお
り、バイトくんに柔道をやらないか誘った。
_これがパパとママのなれそめなんだよ、と
子どもに伝えたら、
子「パパすごい!結婚しよー!」
と、夫くんを取られそうになってしまった。