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海外事業部からの秘書課への異動はいろいろな憶測を呼び、台湾で女性問題を起こして本社に戻されたという話になっていたから、最初の1ヶ月は様子見の様な感じで珍獣扱いだった。
実際、女性問題ってどういう問題？って、くらい俺自身は真っ白だからエピソードなんか出てくるわけがなかった。台湾にいられる期間は限られていたし、それならばふれあえるだけふれあい、見学出来るものは見学をすることに専念していたし、女性から誘われても疑れるような付合い方はしないしそもそも1対1で出かけることもしなかった。
そんな中で豊田さんは最初から良い距離感を保ちながらも親切に接してくれたし、何よりも容姿もさることながら性格が綺麗だと思った。
一緒に仕事をしていくうちにどんどん惹かれていったが営業部の北山と付き合っていることを知った。
北山は仕事も出来るが女性にはだらしない部類だ。
常に、女性の影があり合コンにもよく顔を出しているようだった。
どうしてそんなヤツを選んだのか、俺のこともあるから噂がすべてでは無いことを知っているが、北山に関しては女性が絶えない事は間違い無い。
その北山が浮気をして豊田さんが荒れている。
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