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俺は気がついてしまった
なぜ俺たちがここに集められたのかを
俺はあいつらのような仲間がいなかった
いつも独り……
孤独だった
いつからだっただろうか
大きな桜の木の下に俺は寄りかかり座っていて猿の偶像を抱えている
風が吹き桜の花びらが舞う
俺の髪は揺れず桜の花弁だけが舞い落ちていく
空は青く澄み渡っていて俺の足が沈む程度の浅い水が地面に膜を張っている
体を動かそうとしたが動かせなかった
俺は天を仰いだ
すると別の世界の俺が幻覚のようにだけどはっきりと見えた
一つ
青井らだお
警察官になった俺
後輩に頼られ尊敬される
ギャング、市民、半グレ…誰にでも等しく対応し好かれている
「羨ましいな
その人生……」
二つ
青井ラディ
闇医者になり誰彼問わず助ける医者
兄の事をずいぶん慕っているようだった
そう兄とは警察の俺らしい
「いいよな頼れる奴がいるのは」
三つ
楽山大吾
警備員の俺
警察にはなれなかったようだが夢を諦めきれず頑張った結果らしい
だが金にはうるさい
金さえもらえればなんでもするようだ
それでいいのか…?
「俺とは違うな
夢を諦めなかったなんて俺には考えられないな」
四つ
らだ美
JKの俺…?
女…?なのか?
まぁいい
隣にぺいんとがいた
この世界でも俺とぺいんとは仲が良いようだ
叫んで走って昔の俺たちのようだった
「懐かしいな
あの頃に戻りたい…」
五つ
ラッダァ
教師の俺だった
教師といっても悪魔だ
あぁ比喩じゃないぞ
本当に悪魔だ
頭からツノ生えてるし尻尾もある
人間じゃないな
でも面白おかしく楽しんでる
「いいよなぁそういうの」
七つ
らっだぁ
配信者の俺だった
リスナー達や運営と呼ばれる仲間と共に遊んでいる
時に笑い合い時に喧嘩し時には嘲笑う
今まで見てきた中で一番面白そうだ
楽しそうだ
羨ましいな
俺だったらよかったのに
俺の人生はもう……疲れたよ………
「そんな仲間が……
俺にも欲しかったっ…」