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※なんでもありなので注意注意注意
※地雷さんはさよなら
※伽羅崩壊有り鴨 ……
rd × pn
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『 これは恋じゃない 、愛より重い 』
小さな部屋 。
窓はあるが開かず、壁は柔らかな布に覆われていて、音は外に漏れない。
優しげなライト。
可愛らしいベット。
用意された服。ぬいぐるみ。紅茶。
そしてぺいんと専用の鍵付きノートとペン。
それらすべて、らっだぁによって準備されたものだった。
俺は黙ってベットに腰を下ろしていると、
らっだぁはしゃがみこんで、俺の膝の上に顎をのせ、じっと見上げてくる。
「 …… ぺいんと 、 機嫌悪い ?? 」
声色は、子犬のように甘ったるく。
でも、瞳だけが …… 何処か血が混じったように赤かった。
「 ねぇ、 嫌いになった ? ねぇ 」
「 俺はね 、 ここでずっと待ってた 。お前とふたりで 暮らせる日 」
「 ようやく 叶ったんだよ 。 願いが 、 全部…… 叶ったの 」
俺は返事をしなかった。
でも、 らっだぁはそれを不満に思うわけもなく、 ただ擦り寄せるように身体を寄せた。
「 今日のご飯 、 ペイントの好きなやつにしたよ。 見て ? チーズハンバーグ 」
「 …… 食べさせてあげよっか ? 」
おかしくなりそうな甘さだった。
けれど、 否定すればどうなるか__本能が、知っていた 。
pn 「 …… いい 。 自分で食べる 」
rd 「 …… そっか 、 」
わずかに、寂しそうに微笑む。
でもすぐに柔らかくなって、
「 ねぇ、 ぺいんと 今日も寝る時は ぎゅーしよ? 俺、 ぺいんといないと寝れないし 」
「 お前も俺いないとダメだもんね。 ね? 」
その言葉に俺は唇を噛んでうつむいた。
でもラっだぁは、それさえも優しく許すように微笑みながら、そっと俺の頭にキスを落とした
「 大丈夫 、 もう誰にも奪わせない 」
「 ぐちつぼ も 、 外の世界も 、 思い出させないから 」
「 ここは俺とお前だけの世界 」
「 ぺいんとは 俺の 心臓 だもんな 」
、
部屋にかかる優しい音楽
しかし、その旋律の裏に、誰も気づかない狂気が確かに混ざっていた。
。