テラーノベル
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昼休み。ゾムと廊下を歩きながら、ぼんやり校庭を眺める。
夏の空は相変わらず青くて、雲がゆっくりと流れている。
……平和だなぁ。
「らっだぁ、昼飯食わんの?」
「あとで食うー」
「そう言っていつも食う時間なくなるやん」
「うるせ。お前もだろw」
「せやなw」
ほんとはそんなに食欲ないけど。
というか、さっきから妙に落ち着かない。
⋯視線。
朝からなんとなく、感じる。
「……ん?」
……気のせい?
いや、なんか、見られてた気がする。
別に珍しいことじゃないけど。
ゾムとか、きょーさんとか、そのへんとつるんでると、なんだかんだ視線は集まりやすいし。
⋯でも、今のは、
「……後輩?」
一瞬だけ、階段のほうに人影が見えた気がした。
見慣れない、シーグリーンの髪。
背、高かったな。
……あぁ。
「ぐちつぼ、か?」
昨日のことを思い出す。
「……ま、そりゃ気になるよなぁ」
助けてくれたの、あいつだし。
気まずいとか、そういうのもあるんだろう。
……いや、もしかして逆か。
俺のほうが、見られてんの気にしてる。
「……気にしすぎ、かぁ?」
小さく肩をすくめる。
あいつは、どこまで見てるんだろうな。
⋯あーあ、考えんのやめよっと。
考えても仕方ないことは、考えない。
ちなみにこれ、俺の得意技ね。
だって、わざわざ答えが出ないこと考えたって面倒じゃない?
それくらいだったら、割り切っちゃったほうが良いじゃん。
そういうことにしておくのが、一番楽だから。
……たぶん。
この連載は50話くらいまで書くつもりなので気長に読んでいただけたら嬉しいです🙌✨
NEXT=♡1000
コメント
6件
うわぁ っ は ッ ッ … ( ? ) 天才です… 頑張ってください…!!
みどりいろwith友
76
ふゅう@低浮上