テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ゾムと別れて教室に戻ってきて、自分の席に座る。
ふと、朝の一言を思い出す。
「無理せんといてな」
いつもの軽い調子。
でも、なんか。
「……」
今日のゾム、ちょっと変な気がする。
もし包帯を見つけたのなら、あいつはもっと突っ込んでくるやつだ。
なのに。
「ほんまに大丈夫なん?」
あれで終わった。
……終わらせた、のか。
「……バレたかなぁ」
ぽつりと呟く。
いや、別に隠してるわけじゃない。
聞かれてないから言ってないだけ。
「まぁいっか、」
ゾムはゾムだし。
あいつは変に勘いいとこあるけど、基本なんとかなる。
なんとかしてくれるし。
……いや、なんとか“なってる”だけ、だけど。
「……はぁ」
軽く伸びをする。
そのとき。
教室のドアが、がらっと開いた。
「らっだぁおる?」
聞き慣れた声。
振り向くと、ドアのところに立っていたのは、
「……きょーさん?」
生徒会様が、なんでうちのクラスに。
しかも昼休みに。
何やってんのコイツ、自分が人を寄せ付けること気付いてないんですか???
さらに俺の名前呼んだからこっちにも視線が来てるし。
あーもうほらほらほら言わんこっちゃない。
廊下からもめっちゃ見られてる。
「あ、おるやん」
俺の心境などお構いなしに、きょーさんが近寄ってくる。
教室のざわつきが少し大きくなる。
きょーさんは、俺を見ると少しだけ目を細めて。
「ちょっと来い」
「え、」
えぇ〜〜〜〜〜⋯⋯
NEXT=♡1000
コメント
4件
ふゅう@低浮上
31