【ひのり side】
ra「ッくそ…っ」
らっだぁ悔しそう…事情があるのかな…
けど、それより…
『らっだぁ、加護持ちってどういう事…?』
ra「…知りたい?」
『う、うん…!』
狙われる原因は、そこにあるはず…!
ra「…分かった。けど、もう暗いからまた明日ね」
『分かった』
そういえばもう夜だ…早く帰んないと怒られる…っ!
________次の日________
ra「昨日の続きね、なんで加護持ちって呼ばれたのかって話じゃんね」
『あと、狙われた理由』
ra「わかった」
昔さ、ひのりは神の使いを助けたことがあるんよ。分かる?そそ、あの白狐。あの狐は、神の使いで、助けたお礼にひのりは加護を受けたんだ。なんで加護を受けると魂を狙われるのかって?多分、アイツらが狙ってるのは魂の中にある「命のエネルギー」だからだと思う。命のエネルギーは、魂の珍しさで決まるんだけど、エネルギー量が多ければ多いほど、運が良かったり、人との関係が上手く行きやすかったり、色んなことが上手くいくんだ。神からの加護って、数十年に1回受けるかってくらい珍しいから、受けるだけでその魂はめちゃくちゃ珍しくなるの。だから、命のエネルギー量が多くなって、あいつらの狙いにピッタリって訳。
ん?俺?俺は昔から幽霊とか、悪魔とかが見えてて、急に命のエネルギー量がはちゃめちゃに多くなったひのりを狙う悪霊から守るために、払い屋の見習いやってるの。だからあいつらは俺の事を「見習い」って呼んだんだろうな。どこから知ったのかは知らんけど…。
ra「理解できた?」
『何となく…つまり、私の魂が加護を受けてて、それが珍しいから狙われてるってことでしょ?』
ra「そんな感じ。でも、いいことも多いし、今回が稀なだけだから、プラスに考えた方がいいと思う」
『了解、いやぁ…なんでこんなことに巻き込まれちゃったんだろ…』
ra「俺が不甲斐ないばっかりに…」
『こっちこそ、巻き込んで危険な目に遭わせてごめんね…』
ra「いやいや…そんなこt
「ニャーン」
『ッ猫…!らっだぁ!逃げないと…!!』
ra「まって!多分、今回は大丈夫…」
『…なんで……?』
ra「なんか…嫌な感じがしないから…?第六感…的な…?」
『見習いの感…的な?』
ra「た、多分…」
『にしても…綺麗な白猫だねぇ…可愛い…』
ra「首輪付けてるから、逃げちゃったのかな…」
ne「あ、すみません!…って、ひのりちゃんとらだお君!」
『猫宮さん!この猫ちゃん、猫宮さんのなんですか?』
ne「ん〜…俺の仕事場の、かな?」
ra「どこで働いてるんすか?」
ne「猫カフェで働いてるよ〜。けど、今日はあんまりお客さん来ないんだよねぇ…」
ra「?なんかあったんです?」
ne「有名な人が近くでフリーライブやってるらしくて、みなさんそっちに行っちゃって…暫くは来なさそうなんだよね〜…」
『猫、お好きなんですか?』
ne「うん、好きだよ。この大きさとか、にゃーんってら鳴くところとか、ツンデレなところとか、全部可愛い!ね〜」「にゃ〜ん」
『めっちゃわかりm
「「「キャアアアアァァァァァァッ!!」」」
『ッ!?』
ra「っな、何が…ッ!」
ne「…看板が、観客に落ちてきたっぽい。被害は多いだろうね…」
ッ、そんな…
ra「ッ…猫宮さん、なんでそんなに冷静なんですか」
ne「ん?」
ra「ッ、普通、もっと焦りません?人が大量に潰されてるんですよ?」
ne「あ〜…そっか…」
ne「もう、感覚麻痺ってるのかもね」
ra「ッやっぱり!!ひのりッ!!」
『ッえぇ!?何!?』
ne「悪魔!!」
悪魔「は〜い!」
ne「魂の回収、頼んだよ!!」
悪魔「言われなくても〜!」
『猫宮さん…貴方、一体何者なんですか…?』
ne「……俺は………俺は、悪魔の契約者、「クロノア」」
kr「猫宮は偽名なんだ、ごめんね」
ra「どうしてこんなことを…ッ!!」
kr「大切な人たちを、生き返らせるため。…悪魔、あとどれ位必要?」
悪魔「あと0.5人分くらい。ちょうど加護持ちでお釣りが来るね」
kr「…そっか……」
kr「あと1人だけ…殺せれば…____達を………俺は…ッ…」
…?上手く聞こえなかったけど…誰かの為に…?
kr「…もう、疲れたんだ……頼むよ…ッ君の魂…回収させて貰うから…ッ!((ポロポロ…」
『ッ涙…?』
なんで、、あの涙は…演技なんかじゃなくて、ほんとの、、、
ra「ッひのり!!気を付けt
ッガッッシャアアアアァァァン!!!!
ra「ッ看板の建物が…ッ!観客席全体に…ッ」
kr「ッ、は……?ッなんで…こんな時に限って…規模大きいの出してくるかなぁ…ッ!」
悪魔「ランダムなんで、こればっかは…けど、結構回収出来ました。あと少しっす。あと、ほんの10人ほど」
kr「…10人も……ッ、もう、いいや……悪魔、俺のエネルギーをできる限り渡すと、どうなるの…」
悪魔「可能ですけど、願いが叶う確率が低くなりますよ。配分によりますけど」
kr「それでもいい。もう、俺は人を殺せない…俺の魂を使って…足りなくてもいいから、3人に平等になるように分けて」
悪魔「…了解しました」
『エネルギーが少なくなるの、どうなるの』
ra「運がなくなる…つまり、不幸になる」
それってつまり…結果的に命を落とす確率が高くなるってこと…?
『…そっか。ねぇ、クロノアさんの願いって何。なんで悪魔と契約したの』
…どうしてさっき、本当の涙を流したの、、、
あなたの考えてることって…何なの…?
kr「…分かった。俺の話をしよっか」
コメント
8件
ここでまさかのクロノアさんの登場ッ……まさかアンタまた黒幕か( 嫌でも今回はクロノアさんは完全なる黒幕感ないな… らっでぃやっぱおめぇ優しいな( らっでぃの見習いって、クロノアさんの悪魔倒せるんかな… てかクロノアさん悲しいな…何となく分かっちゃうもんなぁ… 生き返った後すぐ居なくなってしまうのか、はたまた少しは生き延びるか…どうなるんだろう…… てかエネルギーの力強()