テラーノベル
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六日目。ワシを膝に乗せていた深山さんが、大きく息をついた。
「今、術式に近しい者認定されましたわ。解析ももうすぐ終わりそうですし、明日の昼には解呪できますわよ」
わあ、本当に一週間で終わる!
『わー、早い! ありがとう!』
九さんが笑って、からかうように言った。
「早く帰ってやらねばなあ、和泉は寂しいと泣いておるぞ」
流石に泣いてはないだろ。
『あいつ、ちゃんと飯食ってるかなあ』
帰ったら、たくさんあいつの名前呼んで埋め合わせしてやるつもりだ。でも、あいつちゃんと飯食ってるか心配だ。あいつ、ワシがいないとろくなもの食ってないんだもん。
お茶のペットボトルを差し入れに来てくれた佐和水香さんに、明日の昼に解呪できると話したら、こう申し出てくれた。
「では、私の方から和泉さんにその旨連絡しておきましょうか?」
『うん、ありがとう』
佐和さんはその場でスマホぽちぽちし始めたので、ワシは待っていた。帰ったら、たくさんあいつの名前呼んで、喜ばせてやろう。
深山さんが、ぼそっと言った。
「……あの男、この怨霊が帰って来るの待ちきれなくて、迎えに来るんじゃありません?」
九さんが吹き出した。
「そうかもしれんのう」
二人はうなずきあう。
『いや、流石にそこまではないだろ』
ワシが笑ったら、佐和さんが無表情に言った。
「……和泉様から、明日の午後1時くらいに迎えにいってもいいか、とお返事が来ました」
『え』
へ、返事が早い!
えー、あいつ、そんなに寂しかったのか……。悪いことしたな……。
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わーい
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コメント
1件
和泉さんが「明日の午後1時に迎えに行く」と返事した瞬間の、千歳さんの「え」が全部持っていかれましたね。あれだけあっさり連絡が来るって、本当に待ちきれなかったんだなあと伝わってきて、頬が緩みました。「帰ったら名前をたくさん呼んで埋め合わせする」という台詞も優しくて、番外編なのに本編以上にドキドキしちゃいました。解呪が無事終わりそうで何よりです!