短編だけど、今までとちょっと違う短編書いてみたいから新しく^^
初チャレンジだから下手でも大目に見てください🥺
では、れつご〜
⛄ BL
💛 × 💜
ご本人様 関係×
長めなので無理ない程度にゆっくり見てください。
ーー
💛side
「乾杯〜!」の声と同時に、グラスの音が店内に響いた。
熱気はまだまだステージのままで、みんなの顔が少し火照っている。
笑い声、飛び交うお疲れ様、テーブルに並ぶご馳走。
色々目を向けるものはあるはずなのに、俺は隣に座ってるあいつの横顔ばかりを見てしまう。
「照、飲みすぎんなよ。」
「酒に飲まれんな。顔赤くなってる。」
ふっと横から、優しくて暖かい声が届く。
俺の名前を呼ぶのは、いつも此奴だった。
疲れている時も、落ち込んでいる時も、何も言わなくても、ふっかは当たり前のように隣にいて、俺の事を気遣ってくれた。
「…何?そんな見て、」
「俺の顔になんかついてんの?(わら」
気付けば、じっと見つめすぎていたらしい。
ふっかは照れたみたいに笑って、ビールジョッキを持ち上げた。
「ありがと。いつもお疲れ様、照。」
それは、何気なく言った’いつも通り’の言葉。
「俺、あっちのテーブル行ってくるね。」
ふっかがそう言って、席を立った。
手にしたグラスが揺れて、氷の音が軽く鳴る。
そのまま、メンバーやマネージャーがいる輪の中へと吸い込まれて行った。
俺らはずっと一緒にいるのに、ふっかは他のメンバーといる時の方が楽しそうな顔をする。
いつも通りの笑顔だった。
だけど俺は、それをただ見送ることしか出来なくて。
グラスの中の氷が1つ音を立てて崩れた。
「……ったく、何してんだよ、俺」
いつもみたいな打ち上げ。
いつもみたいな空気。
なのに、ふっかがほんの少し遠く感じた。
誰かと笑ってる横顔が、やけに眩しい。
…いや、違う。
それを’眩しい’なんて思うようになった俺が、違うんだ。
「ほんと、何してんだよ」
少し離れたところにいるふっかを見て、声にならない声でそう言う。
誰にも気付かれないように、また目で追ってしまう。
こんな気持ち、知りたくなんてなかったのに。
知らないままの方が幸せだったのに。
ーー
💜side
最近、照がなんか変だ。
気のせいかなって思ってたけど、打ち上げの時も、隣にいたはずなのにどこか遠く感じた。
当の本人はいつも通り笑ってる。
返事もするし、変な間もない。
でも、なんか…背中に力が入ってる気がしたんだよね。
気のせい。そう思いたいけど、ふと目が合った時のあの一瞬。
何かを隠すような、逃げるような目をしてた気がして、胸の奥がチクッとした。
「…照、なんか疲れてんのかな。」
誰にも聞こえないように呟いてみたけど、答えてくれるはずもなくて。
ただ、照の背中ばっかり目で追ってしまう。
不意に向けた照の姿が、やけに遠く見えたのはいつからだったっけ。
ライブの打ち上げの夜。
賑やかな笑い声と乾杯の音に紛れて、俺はずっと照の背中を見ていた。
笑ってた。ちゃんとそこに居た。
でも、俺の知ってる「照」とは少しだけ違かってた。
「照、なんかあった?」
そう声に出せばきっと、何かが壊れてしまう気がした。
だから黙って、飲みかけのグラスを回して知らないふりをした。
照の目が俺の目を避ける度、何かが剥がれていくような気がして。
冗談も、軽口も、全部上手く乗れなくなっていく。
俺、なんかしたかな。
それとも、気付かないうちに照を傷付けた?
自分が鈍いのはわかってる。
でも、俺だけに見せてた顔があったって信じてたから。
それすら俺の勘違いだったらって思うと、笑けて来る。
「……うそ、笑えない。」
ふいに照がトイレに立った。
そのタイミングで、俺の隣にいた翔太が小さく言った。
「ふっか、気付いてやれよ。」
言い方は、いつもツンケンしてる癖に、その目はどこか寂しげだった。
「ん?なにが?」
聞き返しても、翔太はグラスの中だけを見ていた。
俺は照の背中を見た。
ずっと俺の隣にあったはずの背中。
なのに、届かなくなりそうで怖かった。
ー
「照っ」
「あ、トイレ…」
「…そっか、ごめん」
声をかけても、目も合わすことなくトイレへと立って行った。
1回なら確かに、たまたまなのかなとも思うけど、それが俺が話しかけると必ずするので、たまたまとは言えない。
もしかしたら照に嫌われているのかもしれない。もしかしたら照に振られてしまうかもしれない。
そして、俺は照を理解出来ていない。
そんな焦りから、俺は照を影で見守る形になっていた。
ーー
💛side
「…なんか、変だな。」
誰に言うでもなく、ポツリとこぼれた言葉は自分の部屋の静けさにスーッと消えた。
ソファを背もたれに、床に座りながら天井を仰ぐ。
何も無いはずなのに、天井にはふっかの寂しげな笑顔が見えた気がした。
ライブは大成功だった。
みんなで盛り上がった打ち上げも、最高に楽しかった。ふっかも、笑ってた。
グラスを片手に、スタッフに頭を下げながらいつも通りのふっか。
賑やかな輪の中心で、気付けば誰よりも輪を回していた。
…そう、いつも通りだったのだ。
いつも通りのはずなのに…
何故だろう。
あの時ふっかがこぼした笑顔だけ、妙に引っかかっていた。
作り笑い、ってわけじゃない。だけど、どこか少しだけ、遠く見えた。
「……なんで今更そんなの気にしてんの、俺」
自嘲するように鼻で笑って、スマホを手に取る。
グループLINEの通知は賑やかで、スクロールする度にメンバーの笑顔が蘇る。
ふっかのトークもあった。
いつものように軽やかで、ちょっとふざけてて。
絵文字もビックリマークもふっか特有のマークで。
なのに、その文字の奥にふっかの笑顔は浮かばない。
文字の奥に滲む’何か’を探してしまうのは、気のせいじゃない気がした。
違和感…でもなくて。
それがなんなのか、まだ自分でもわかっていない。
けど、気付いた瞬間からずっと、胸の奥でそれはざわざわと居座っている。
ふっかの打ち上げでの笑顔も、このトークも、’いつも通り’と呼べなかった俺自身に、多分、もう嘘は付けない。
ーー
最近、ふっかと全然目を合わせて話していないことに気付いた。
リハーサル終わりに「また明日」と背を向けるまで、ろくに顔を向けていない。
自分でも何でだか分からないぐらい、顔を見れない。顔を見ることが出来ない。
ふっかの顔に貼られているその仮面の裏はどんな顔をしているんだ?
そのホラーとかじゃない不気味さで、避けてしまっている面がある。
「いわもっさん、ーーーですけど、どう思います?」
「あー、それだと、ーー」
「照兄〜!!」
MCを回すふっかは普通に話しかけてくれるし、俺も普通に話せる。
でも、ふっかと2人きりで会話しそうな場面では、何故か他のメンバーに話を振ったり、トイレに行ったり、さりげなく距離を取っていた。
それも全部、無意識で。
避けてしまって、ふっかを悲しませているのは分かりきってるのにそれを辞められない。
無理やりにでも近付いたとしても、不気味さによってまともに話せそうにもない。
それでもふっかは、健気に話しかけてくれる。
悲しい思いをしても、いつか俺が見てくれると信じてなのか、いつも話しかけてくれる。
答えられない俺が情けないけど、その面は凄く嬉しい。
話しかけてくるふっかの笑顔、一言、全てに過敏に受けとってしまって、俺自身の気持ちが分からなくなる。
ー
1日の撮影が終わり、楽屋に戻るとほとんどのメンバーがもう帰ってしまっていた。
でも、あいつだけは俺が残しておいた。
「……ふっか、今日は疲れたな。」
そう、ふっか。
ふっかは少しだけ驚いたように目を見開き、そして口元に薄く笑みを浮かべる。
「そうだね。…でも、楽しかったよ」
楽しかったみたいだけど、声はどこか遠慮がちで、話しにくそうだった。
俺はそんなふっかを見て、胸が締め付けられた。
「…最近、ふっかさ…元気なさそうだったでしょ?」
言葉を選びながら何とか続ける。
元気なさそうだった理由は俺のせいだけど、こう言わないと、俺が続けられない。
ふっかは視線を逸らし、俯いた。
「…ごめん、照」
「いや、謝ることじゃない。」
俺は自分の感情を必死に抑え込む。
「俺が勝手に心配してるだけだから。」
違う。
俺が勝手に避けてふっかを悲しませてしまったんだ。
そう言いたいのに言い出せない。
「照はさ、俺のことどう思ってるの?」
突然ふっかが小さな声で問いかけてきた。
その質問に、俺は言葉を詰まらせた。
気まずさが一気に胸にのしかかる。
「そんなこと、急に言われても…」
それでも、必死に冷静を装った。
ふっかは俯いたまま、小さく笑った。
「そっか……じゃあ、いいよ。」
俺たちはしばらく黙ったまま、互いの存在だけを感じていた。
そんな中、俺はそっと手を伸ばしてふっかの手を握った。
ふっかは驚いたように顔を上げたけど、すぐに握り返してくれた。
その瞬間、気まずさは少しずつ溶けていった。
「明日も一緒に頑張ろう。」
俺は心の中でそう誓った。
そしてスマホを取り出し、ふっかにそっとメッセージを送った。
『 また明日、な。 』
返事はすぐに来なかったけど、それでいい。
俺たちの歩く道はまだまだ続いているのだから。
ーー
次の日
「照、こっち向いて。」
メンバーの佐久間が音頭の内容を考えている間、ふっかが俺にだけ聞こえる声で呼んできた。
名前を呼ばれるだけで、心臓が跳ね上がる。
ゆっくり顔を向けると、すぐ目の前にふっかがいた。
「ん。ありがと。」
「昨日、ちゃんと顔見て言えなかったから。」
ふっかの手が、そっと俺の手を取る。
そのまま指を絡めて、優しく握られた。
「俺も、同じ気持ちだよ。」
言葉は短いのに、ずっと欲しかった答えがそこにあった。
そしてふっかは、少しだけ背伸びをして…
頬にそっと唇を落とした。
軽くて、暖かくて、震えそうになる。
「…これ、今日だけかもって思ったけど」
「出来れば、明日もその先も……隣にいたい」
その言葉が、やけにふっかっぽくて、泣きそう。
「……じゃあ、ずっと今日でいようぜ。」
俺の言葉にふっかが笑って、指をきゅっと強く握った。
この手を、ずっと離したくなかった。
「 どうもー! Snow Manでーす! 」
ずっとこのまま歩いていこうと誓った。
ーー
スランプ過ぎてしんどい…
下手すぎる🥹
これ書くのにリアルに1ヶ月ぐらい掛かった🤣
5月中ずーっとこれ書いてました👉🏻👈🏻
ではでは、スクロール本当にお疲れ様でした(^^)
ばばーい🍵
コメント
9件
スランプって1回入ったら中々抜け出せないよね…😭 それを感じないくらい素敵なお話でした!ありがとうー!💛💜
スランプとは思えないくらい最高 🥹👍🏻 いわふかがいわふかしてていわふかってかんじがする 😭🫶🏻😭 無理しないで頑張って 😘
い、いわふかぁぁぁぁ😭💛💜