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視点 葉月 葵
場所 職員室
2章 揺れる夏の影
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職員室の近くに行くと涼しい風と、コーヒーの匂いが漂った。それと共に心臓がドクンドクンっと言っているのが分かった。
スゥっと息を吸って意を決して言葉を放った。
「失礼します。..4年1組の葉月葵です、..」
「えと、..宮本先生に用があって来ました。
入って良いですか。..?」
この長い長いセリフを言って待ってると、
職員室から74歳くらいのおばちゃんが出て来た
「あれ、?誰呼びたいの?」
言ったのにって思ってると宮本先生、(担任)が出てきた。
私の顔を見て嫌な顔をした。すると一言私に
放った。
「はぁ..600円持ってます??」
その言葉にギョッとした、両手を後ろに回し、
手を絡めて、離して、ささくれを触って、と手を弄りながら言った。
「えと、あったのでドリル渡しに来ました」
先生は1口コーヒーを飲んで疲れた顔をして
言った。
「あ、そう、やってあるの?」
「はい、…」
その場を乗り越えやっと職員室を出た。
視点 島 優太
場所 教室
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こっそり持って来たのど飴を舐め、ゴミ箱に
向かうと、そこには葉月さんのドリルがあった
「……は。?」ついポロっと出た言葉。
嫌な予感はしたけど、まさか、本当に虐められてるとは思って無かった。
葉月さんの近くに行って顔色を伺いながら
言った。
「葉月さんドリル..見つかったよ。 」
「えっ、本当…、!?」
目を輝かやかせて、ニコニコしながら言った。
その顔がとても可愛くて可愛くて堪らない。
「葉月さん..これゴミ箱にあったんだけど、」
「その、虐められてるよね、..?」
思い切って聞いてみた。すると
「虐められてない。」
即答してドリルを奪い取り、教室を出ていった
突き放されたような言い方で少し悲しかった。
助けて欲しい。と言って欲しかった、頼って
欲しかった。でも、そこまで期待はしてない。
自分のドリル探さなきゃ..、そう思い葉月さんの事を考えない事にした。
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セリフが少し異なる部分がありますが、
気にしないでください。