カーテンを開けると眩しい光が差し込んできた。
「いい天気ですね~おはようございます」(しょっぴ)
リビングに入りながら言うと
「おはようめぅ」(オスマン)
「おはよう(爆音)」(コネシマ)
と返事があった。
テーブルにはオス兄が作ってくれたご飯があった
(朝からフレンチトーストやホットケーキだったらいいな〜)
あ、申し遅れましたワイはショッピです。背は普通で、甘いお菓子が大好きな学生です。
「ショッピ、今日は日直って言ってなかっためぅ?」(オスマン)
お茶を入れながらオス兄が言う。
あ、オス兄はマイペースなワイの2つ上のいとこです。
ワイのお父さんとお母さんが、小さい頃に事故で死んじゃって、二人が死んでしまってからワイたちは一緒に暮らしている。
ま、その時のことはほぼ覚えてないけど。
…って、ええ
「そ、そ、そうだった!」(ショッピ)
ワイは急いで朝ごはんを食べる
お茶を飲んでるオス兄を横目に
「ごちそうさまでした。んでもって行ってきます」(ショッピ)
「あ、ショッピ言い忘れ…」(オスマン)
「ごめん!帰ってきたら聞くんで」(ショッピ)
走り出したワイにはオス兄の言葉には気付くはずもなく。
朝は早いけれど通学路には、たくさんの学生が歩いている。
何人かを通り越してから、走りをあるきに変える。
息を整えながら、疲れたな…って思った瞬間。
「おはよー!すまんな遅れた」(シャオロン)
飛んできた声に、心臓が跳ねた。
この声……まさか。
振り向くと、こっちに手を振っている男の子。駆け足で近づいてくる。
「お、おは……」(ショッピ)
「寝坊してさ〜。焦った〜!」(シャオロン)
緊張しているワイの隣を足取り軽く通り過ぎた。
そのまま前を歩いていたグループに合流した。
そう、だよね……シャオロンが、ワイに話しかけるわけがないか。
あの子の目にもうワイは映っていない。もう、ずっと。
「おはよ」(ショッピ)
悲しい気持ちを振り切るみたいに小さな声で挨拶をする。シャオロンには届かない声で。多分届いても振り返ってはくれない。
シャオロンはワイの親友だった男の子。
ある時から喋らなくなってしまったけど。
「はぁ」(ショッピ)
思わずため息が出てしまった。
だけど、今日は調理実習でホットケーキをつくる。きつね色のバターとシロップの美味しいホットケーキを。
「よし、頑張ろう」(ショッピ)
ワイは気を取り直して学校へ向かった。
調理実習室にはホットケーキの甘い匂いが漂っている。うーん、最高!
「ショッピくん、先生からはちみつ借りてきてくれない?」
焼き上がったホットケーキを更にもりながら班の子が言った。
「オッケー」(ショッピ)
はちみつか〜。メープルシロップもいいけど、はちみつもいいよね。
誰かが中身をこぼしたようで、はちみつのボトルは少しベトベトする。手についたはちみつを舐めると花の匂いがした。
癖のない味。
「ハンガリー産のアカシアはちみつだ」(ショッピ)
ラベルのないはちみつの種類を当てて息を吐く。
これがワイの特技料理に入っている隠し味や食材がわかってしまう舌。絶対味覚っていうらしいけどこんな特技友達との仲直りにも使えない。
そんな事を考えていたら。
「ロボロ大丈夫か?」
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第2話です。
口調が迷子になっていたり誤字もあるかもしれませんがよろしくお願いします。
もしかしたら出てこない我々だメンバーがいるかも知れませんが、この人を出してほしいという希望があれば叶えることもできますのでコメント欄に記入してください。(別に我々だのメンバーでなくて構いません)
〜乙響〜
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