この作品はいかがでしたか?
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🖤サイド
あの後、別の執事に連絡して迎えにきてもらった。
まだ、亮平の意識は戻ってない。
🖤「亮平…。」
俺が無理に連れ回したから…。
いつもと違うって分かってたのに…。
🖤「亮平…ごめんね。」
そう言って亮平の手を握る。
🖤「本当ごめん…。」
目覚まさないなんて嫌だよ。
また、蓮様って言って笑ってよ。
💚「蓮…様…?」
🖤「亮平っ!良かった…。グスッ」
ほっとしたのか自分でも理由がわからないけど涙が出てくる。
💚「蓮様?なんで泣いて…」
🖤「だって、亮平が…グスッ」
💚「僕は大丈夫ですから、泣かないでください。」
🖤「でも俺のせいで…。」
💚「蓮様のせいじゃありません。これが僕の仕事でもあるので。ニコ」
いつも大事なところで無理して人を頼らないんだから…。
🖤「亮平、無理してるでしょ。」
💚「そんなことは…」
🖤「じゃあ、なんでさっきのナイフ、避けられなかったの?」
💚「…っ!」
🖤「俺にはバレバレだよ?」
何年一緒だと思ってんの。
🖤「倒れるほど無理してたんでしょ?」
💚「でも、もう大丈夫です。」
そう言ってベッドから起きあがろうとする。
🖤「あ、ちょっと!」
💚「…っ!フラッ」
地面に頭がぶつかる直前で受け止めた。
💚「…。ゴホッゴホッ」
🖤「ほら、大丈夫じゃない、体熱いよ?」
💚「ごめんなさい…。」
🖤「すぐ謝らないの。ベッド戻るよ?」
そうして亮平を抱いてベッドに降ろす。
亮平、軽すぎてすごく心配になるんだけど。
🖤「少なくとも3日間は安静にしておくこと!」
💚「はぃ…。」
………………………………………………
🖤「落ち着いたかな…。」
どのくらいの時間が経っただろうか。
亮平はまだ苦しそうに眠ってるけど、さっきよりは楽そうだった。
🖤「そろそろ部屋に戻ろっかな。」
亮平のことは心配だけどずっとここに居るわけにもいかない。
そう思って部屋を出ようとした時。
腕を掴まれた。
🖤「へ…亮平?」
💚「嫌だ…。」
🖤「なっ。」
💚「蓮くん…。」
🖤「亮平…?」
昔の夢でも見てるのかな…。
🖤「もう、しょうがないな〜気がすむまでいてあげよ。」
💚サイド
🖤「本当にごめん。」
💚「蓮…様…?」
目を覚ますと隣に蓮様がいた。
そうか僕倒れて…。
🖤「亮平っ!良かった…。グスッ」
💚「蓮様?なんで泣いて…」
🖤「だって、亮平が…グスッ」
泣くことでもないのに…。
💚「僕は大丈夫ですから、泣かないでください。」
🖤「でも俺のせいで…。」
元をと言えば無理をした自分が悪い。
蓮様に悪いとこは全くない。
💚「蓮様のせいじゃありません。これが僕の仕事でもあるので。ニコ」
自分のことで蓮様に責任を感じさせてしまうなんて執事失格じゃん。
🖤「亮平、無理してるでしょ。」
💚「そんなことは…」
バレてる…。
🖤「じゃあ、なんでさっきのナイフ、避けられなかったの?」
💚「…っ!」
🖤「俺にはバレバレだよ?」
やっぱり蓮様には隠せないな…。
🖤「倒れるほど無理してたんでしょ?」
💚「でも、もう大丈夫です。」
雇われの身だしこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない。
さっきまで休んでたんだし大丈夫。
🖤「あ、ちょっと!」
💚「…っ!フラッ」
地面にぶつかる直前で蓮様が受け止めてくれた。
💚「…。ゴホッゴホッ」
🖤「ほら、大丈夫じゃない、体熱いよ?」
💚「ごめんなさい…。」
🖤「すぐ謝らないの。ベッド戻るよ?」
そう言われて再びベッドに戻される。
🖤「少なくとも3日間は安静にしておくこと!」
💚「はぃ…。」
その日は昔の夢を見た。
蓮様とずーっと遊んでる夢。
蓮様の執事辞めたらまたあの頃みたいに笑えるのだろうか。
まだ、蓮様のそばから離れたくない自分がいた。
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