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次の日だ。
今日も目の前にひまりがいる。
だけど今日のひまりはどこか黒い。
わからない。言い方も。
多分…よく眠れなかったのかな。
くまができてるから…
今日は私も、寝不足だから…疲れちゃって。
ひまりがポケットからシュークリームを出した。
「ねぇ、シュークリームいる?」
「…え…な、んで」
え?って思った。
「お父さんが持ってきてくれたんだけど、お腹空いてないから。」
ひまりの髪の毛がすこし揺れた。それに私の心もすこーし揺れた。
「…あ…りがとう」
嬉しかった。
夏だから暑いじゃなくて
ポカポカした。
だって始めて人からなにか貰った気がした。
たとえその人が要らないものでも、
…優しくしてくれて嬉しかった
「い、ただきます」
食べ始めると、皮が破けてしまった。
私は不器用だから、直そうとしようとする度、もっと皮の破けが広まってしまって、
中身が出てきてしまっていた。
ひまりが言った。
「シュークリームってさすぐ皮が破けちゃうよね。私はそこ含めて好きだけど。」
私も…好きだ…
だって中身も美味しいから。
皮は多分中身を隠すためのガード。
だけどそこを破けば
その本性がわかる。
「…美味しい」
ひまりは笑いながら
『なら良かった。』
と言っていた。
優しい笑顔なのに。
どこか不安になってしまう自分がいる。