テラーノベル
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睡蓮
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炎で埋まる視界
耳をつんざく救急車や消防車のサイレンの音
肩を揺らしてくる誰かの手
どこを見ても見当たらない家族の姿
震えて動かない自分の体
煙の独特な匂い
あの日、あの時、俺がコンビニに行かなかったら、もしかしたら俺も一緒に……
〜2年後〜
アズマ「それじゃあ、行ってきまーす。」
そう言って扉を開けると勢いよく走っていく。
アズマ「やっべー、間に合うかなこれ…。」
腕時計をチラチラとたまに確認しながら全力ダッシュで駅に向かう。
息を切らしながら「やっと着いた」と思った矢先、「まもなくドアが閉まります」というアナウンスが聞こえてきた。
アズマ「くっそ…!間に合えー!」
電車の扉がプシューという音を立てて閉まる。なんとか間に合ったアズマは電車の中で息を整えていた。
アズマ「はぁ…はぁ…ギリギリ…セーフ…。」
カナタ「よっ、アズマ。なんとか間に合ったみたいだな。」
軽く手を振りながら横の車両から歩いていてくる青年。親友のカナタだ。
アズマ「お前は相変わらず余裕そうだなー。」
「流石は優等生の王子様だ。」
カナタ「お前まで揶揄わないでくれよ…。」
「ほんと、最近また女の子達に絡まれすぎて困ってるんだよ…。」
アズマ「贅沢な悩みだなー、あはは!」
カナタ「笑い事じゃねぇよ…はぁ…。」
「ん?あ、あの服。エデンの人じゃね?」
アズマ「まじで!どこどこ?」
電車の窓から見えた男は『異能力者対策公安局”エデン”』の制服を身にまとっていた。
アズマ「おー、やっぱカッケェ…。」
カナタ「ほんと、お前好きだよなー。」
アズマ「だってかっこよくね?」
「エデンには異能を使える人しか所属してないって聞くしよ!」
カナタ「…ふーん。」
「あ、着いたみたいだ。降りるぞ。」
カナタ「…?はーい。」
今回はここまで
次の話はいつあげるか決まって無いんですけど、定期的にあげていけたらと思うので
良かったら、ハートとコメントよろしくお願いします。
ではまた次回で。
コメント
3件
炎の記憶から一転、2年後の日常が明るく描かれていて、そのギャップにグッと来ました。親友のカナタとの軽い掛け合いが心地いい分、冒頭のトラウマが静かに効いてきますね。「俺がコンビニに行かなかったら」という後悔がこの先どう繋がるのか、エデンとの出会いも含めて楽しみです。続き待ってます!