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「えと、その…」
蒼が髪の毛をクルッといじりながら私のほうを見る。その目は光り輝いていて覚悟が決まったかのように1度瞬きをする。
その希薄になぜか押されれてしまい、私は緊張した様子で次の言葉を待つ。
「莉奈…
その顔が赤いから、熱でもあるのかなって心配で…」
蒼が言った言葉は予想外でありながら、なんとなく私の中では納得していた。だって、ものすごく緊張して今蒼の前に立ってるんだもん。
蒼に気づかれるくらい顔が真っ赤だったの!?恥ずかしくて今すぐにでもこの場を去りたい…
また顔が赤くなったことに私は気づいた。また寒い風が私の髪を揺らす。
どうしちゃったんだろう。今日の私なんか変。いつもはこんなことで顔が真っ赤にならないのに…
私はふわふわと頭の中で考え事をする。なんだろう急に体が…
「莉奈!!」
蒼の声と共に私の意識は飛んでしまった。私楽しみにしすぎて風邪でも引いちゃったのかな。せっかく蒼と遊びに行けるって言うのに。申し訳ないことしちゃったな。
強い風がまた2人に吹き付ける。天気は、雲が少しずつ太陽をおおいはじめていた。