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短編2✌🏻
今日は俺の家に集まっての宅呑み。
対して広くも狭くもない俺の部屋にメンバー9人がギチギチに詰まっいてる。
みんながそれぞれ準備を始め、わちゃわちゃと騒がしい。
というか、各カップルでイチャイチャしてやがる。
おれらも、なんて思っていれば阿部ちゃんはすっと立ち上がった。
💚ちょっとコンビニ行ってくるねぇ
💙待って、俺もいく
💚ぇー、わるいよ
💙ばか、お前の為じゃないから、
俺も買いたいものあるだけ
💚っそー。…ありがと
💙はぁ?!だからお前の為じゃ…/
💚へいへい
色々と言い合いながらも追加の酒だの二日酔い防止薬だの菓子だのカゴにほっぽりこんだ。
💚ただいまー
そのまま、皆の居る居間に行くはず…だった。
💙ッあっ、
俺は脱ぎ散らかされたメンバーの靴に躓いた。
その瞬間はスローモーションに見えた。
はっ、と我に返ると、阿部ちゃんに抱き抱えられるような状態で倒れていた。
しかもおれ阿部ちゃんのこと下敷きにしてるし。
💙?!………ッ/
💚……、
暫く互いに見つけ合う、沈黙の時間があった。
どんどんと自分の顔に熱が帯びていくのを感じる。
あっっ…つぅ、
そんな中、奥手な俺は、これをチャンスだと思った。
最近あんまり一緒に居れなかったから。
阿部ちゃんとの距離を縮めようと目論んだ。
が、かける言葉が見つからない、。
自分で考えたくせして体が熱くなってゆく。
そんな露骨な事はっ…
だからといってどうするんだ…?
心臓の鼓動が早くなっていく。
ぐるぐると頭を駆け巡る思考。
『あっはは !!』
💙…!
💚、
居間でテレビを見ていたメンバーの皆が、笑い声をあげた。
呑気な奴らめ。
我に返ったおれを見て、阿部ちゃんは唇を尖らせた。
💚…もぅちょっとだったのに
阿部ちゃんが少し首を持ち上げているのが分かった。
💙んあッ…/
と同時に、唇を奪われた。
触れるだけの、軽いキス。
阿部ちゃんは悪戯に笑うと、何事もなかったかのようにそっと立ち上がった。
💚大丈夫?靴くらい綺麗に脱いで欲しいよねぇ。
💙はぁッ…、ぅん、大丈夫、/
俺が躓いたのはお前の靴だよ、という勇気はなかった。
大丈夫と言った時の優し気な、ほっとしたような笑顔。
居間に戻り、皆に笑顔を向ける姿を、
ぼぅっと見つめていた。
💙深い方でもよかったのに。
💚聞いちゃった、笑
コメント
1件
やんっ💙あざといっっ❣️