💛「……た。翔太」
照に優しくキスを落とされて、俺は目を覚ました。
💙「………ん?」
なんだか、奥歯が痛い。
ああ、今日もやってしまったか。
💛「ストレスかもね」
💙「はぁ」
歯軋りが酷くなっていて、寝ている間、グーッと奥歯を噛んでいるらしい。顎は疲れるし、歯は削れてしまうし。頭が痛くなる時もある。
プレッシャーを感じる仕事が続くと、どうしても出てしまう……それに。
💙「お前のせいだ」
照がきょとん、とした顔をする。
俺は、照に唇を重ねた。
💙「………教えてやんない」
ここのところ、ふっかと照の距離感が近い気がして、おもしろくなかったことは悔しいから言わない。特に誕生日からこっち、なんとなくふっかが浮かれているのをしばしば見かけた。
照は俺のものなのに。
そう思って、でも、誰にも言えないからストレスがたまる。
💛「したい。いい?」
さっきしたばかりだろうが。
照は返事を待たずに、覆い被さって来る。忙しくて、会う時間が減ってからは、会うたびに何度も求められている気がする。
愛されているなと思うから、黙ってさせているし、ふっかの手前、歪んだ優越感も湧く。俺からそう仕向ける時もある。
俺は照の愛撫に声を上げた。
💙「あ………照……」
耳や、首筋や、鎖骨を、跡がつくかつかないかの力加減で吸われていく。明日も撮影があるから、もちろんつけられては困る。
困るけど、愛されていることは実感したい。
💛「気持ちいい?」
💙「んっ………きもち…いい…」
照のなぞる舌が、上半身から下半身へと伸びていく。落ち着いていたはずのそこが、またほんのり熱を帯びてきた。
💛「んむっ……はぁ…」
💙「はっ…ん………やっ……」
先端がすっぽりと照の口内に包まれて、ぬめぬめとした感触に気持ちよくなって、それで。
俺はたまらず、照の頭を掴んだ。
照の伸びた長い髪が、指に絡む。照は、俺の両脚を掴み、愛撫を続けながら持ち上げた。
膝が曲がり、後ろが見えているような体勢になり、恥ずかしい。
指が入ってきた。
💙「………んっ……」
そして、照を受け入れる準備が始まる。
💙「はぁ………」
ため息とも、悦びともつかない声が漏れた。
解され、やがて、そこに照のものがあてがわれ、ゆっくりと侵入が始まる。
あとは、2人で感じるままに、互いに欲望を吐き出すまで、動くだけ。
💛「なんか、最近、目黒と距離近くない?」
💙「は?」
照が俺を抱き寄せながら、今さらなことを言う。
お前が深澤と近いのと同じだと言い返したくなるのをぐっと堪えた。嫉妬するのは嫌な気分だが、されるのは悪くない。
そして気づいた。
こんなの、犬も食わない…ってやつじゃないか?
俺も、お前も。
💙「なぁ、照」
💛「ん?」
💙「ふっかとしたいとか思うか?」
💛「え」
その顔を見たら、だいぶ満足した。
同じことを目黒で聞かれたら、俺も同じ顔をするだろう。
💙「目黒とはやれないな。許せても、キスくらいまで」
💛「だめ。キスもだめ」
照が真剣に言って、抱きしめてくるので、すっかり気分が直った。
俺って単純だ。
💙「寝る。まだもう少し、寝られるだろ」
💛「ねぇ。だめだからね?」
照の腕に抱かれながら、俺は甘い気持ちで目を閉じた。
おわり。
コメント
10件
幸せ〜🤩✨🤩✨ 最後の念押し、可愛すぎる😍 しょっぴー満足してるし🙌
お互いの嫉妬いいわーー最高💛💙
他人任せだと、いわなべ読めないし。あとマウスピースなしに寝たら歯が痛かったので書きました💛💙 ふっかさん、7%でもここは俺でしょうって、本当に照と仲が良い😂