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「おはよ中也」
「あぁ」
俺は二度死んだ、太宰の後を追って……
二度死んだってのは、これが俺の3回目の人生だからだ、一度目は俺は、マフィアの最高幹部で太宰が首領だった
二度目はどっかの金持ちの息子、太宰もそうだった
三度目……今は普通の学生だ、俺は謎に安堵した、普通の学生…普通に生きてれば死にたいなんて思う事もねぇだろ?
「太宰、今日も一緒に帰っていいか?」
「ん?いいよー」
俺は太宰に対して若干過保護になっていた、此奴が二度死んだってのは勿論ある
だが他に理由もある、此奴を死なせない為だ…
「中也って私と出会った時から過保護だよね」
「あ?まぁ…そうだな」
「過保護って事、認めるのだね?」
「悪ぃか?」
「別に〜君なら絶対認めないと思ってただけ」
「そうかよ…」
俺は太宰と良い友好関係を築けたと思っている、だからこそ、高校卒業後、シェアハウスをしないかと言ってみた
「シェアハウス?」
「あぁ」
「急になんで?」
「あぁ…お前、○○大学行くんだろ? 」
「そうだけど……」
「俺もそこ受けたんだよ」
「そうなのかい?でもあそこ、君の家からじゃ遠くない?」
「あぁ…だから近いところに家借りようと思ってるんだ」
「へぇ?それで私と一緒に住んだら、家賃が半分で済むからってこと? 」
「まぁ…そういう事だ」
「ん〜…確かに、近くに家を借りたらギリギリまで寝ていられるね」
「せめて起きろよ」
「ん、いいよ」
「ほんとか?!」
「うん、ギリギリまで寝ていられるなら」
「起こすからな」
「えぇ」
答えはOKだった、もしかしたらという不安があったが、心配要らなかったらしい……
俺はこれで何時でも太宰を見守ることが出来る、そう思っていた……
「は?太宰が死んだ?」
病院から電話があり、太宰の死亡を聞かされた、家へ帰っている途中で変質者に刺されたらしい……
見つけられるのが遅く、病院へ着いた頃にはもう……
「……ッ」
俺はこの時、太宰が死ぬのは、自殺だけじゃないことを知った……
俺は台所に行き、ナイフを取ると自分の首へ向けた
「次こそ、手前を救ってやる」
俺はそう言い残し、己の首にナイフを突き刺した
ループ2回目……失敗