コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
優斗)ドゥア!センナナヒャク!ってことは、これまでに犠牲になった人間の中で、1700人目ってことなんじゃ、?
蓮)このやり方でやってのけた組織であったと仮定すると、かなり大きな組織だったんでしょうね、、、。
優斗)おーこれは?
しわ一つないその紙に、見たことある名前が浮上する。
優斗は、その“ニコラウス・ジョンファ”の名に釘付けだった。
———じゃり ——
優斗)!
ガラスの踏まれた音が、不意に聞こえた。
その音が、何者かによって鳴らされたと認知した瞬間、体が硬直する。
まだ出会ったことも、素性さえもその存在すらも確認できないその何かに、恐怖心が煽られる。
優斗は固まったままだった。視線もなにかに釘付けのまま手足が動かない。この前なんて、平気に銃を向けられても普通に対処できた彼でも、この雰囲気ただ一つだけに身体がくすんでいたのだ。
蓮)大丈夫ですか。何かありました?
優斗)ぇ、、、いや、、。
恐らく蓮も聞こえていただろう。その落ち着いた口調を聞くに、何度も体験した身であることが分かる。
優斗)?
蓮)(^ν^)
蓮が、埃の溜まった机になぞり書きする
「いすにすわって」
優斗)あぁ、、、。
優斗は多少躊躇った。が、素直にきく。
背もたれのついた椅子に、ゆったりと脚を組んで、まるで脚が疲れて一休みしているようにさり気ない仕草をする。
蓮)脚が疲れたのですね。
優斗)、、、あ、あーうん、そう。
、、、。え、?
ちょ、。何のために俺座らせた、?
優斗)なぁ。
蓮)ん?
優斗)俺ってイケメン?
蓮)お前よりゴミ箱のほうがよっぽど可愛い。
優斗)は?おいおいせめて動物にしr———
優斗)ぐッ、、、!
優斗は背もたれに背中を預けたその瞬間、だった。
その瞬間に、優斗の背後から結束バンドを両手に優斗の首を絞めた。が、優斗の首に触れるはずだった結束バンドは、優斗の手によって掴まれ、間一髪の状態で阻止されたのである。
背後にいた奴が、俺の首を狙って56しに来た。それがわかったのは、反射的に手が動いた後だった。
ギチギチと鳴る結束バンドは、2人の力で伸びてしまうのではないかと思うほど、どちらも負けを動じない。
身動きが取れないまま、ベレッタの音がするのを拾う。
?)!
蓮)おやまぁ、間抜けなことを。
優斗)、、、?!
一歩も動かない蓮の手には、ベレッタがあり、?の額めがけて銃口を向けていた。たったこの「銃」という武器一つで、この場を制圧することも難しいことじゃない。
遠距離かつ、高威力で命を簡単に奪えるものだからこそ、迂闊に手出しや変な真似をしてしまうと撃たれてしまう。
撃たれないとわかっている優斗も、眉間に皺をよせ、冷や汗をかいていた。それより緊迫しているのは?だろう。
蓮)、、、どうなさいましたか、ニコラウス・ジョンファさん。
ニコ)なぜ、ここに、いる。
優斗)ゑ、、、?
背後にいるせいで、まともに表情が見えずとも、手の震いはより一層激しくなったのを見逃さない。
ニコ)いいや、何でもいい、いいんだ、、、。
慇懃な声が、怒りと焦り、同時に恐怖を露わにしている。たった数秒の事を後悔するような声。
ニコ)お願いだ。取引をしよう、その紙をこっちに渡せ、そうすればこの男を56さない。どうだ?なかなかな好条件だろう、?
早口で言うニコラウスを対に、蓮は丁寧かつ優しい口調で言った。
蓮)人間は下劣な取引をする唯一の動物です、骨を不条件のまま交換する犬はいないですよ。
次の瞬間、ドォンッとビル全体に響かせる。
ニコラウスは、優斗の後ろで頭部を柘榴のように散りばめ、壁に水風船を投げつけたかのような、新鮮な血が飛び散った。
まだ新鮮かつ、寸前まで生きていた人間の血は濃く、壁から床へ滑らかに伝っていた。
優斗)っ、、、。
優斗はその一部始終を見なくても、ばたりと倒れる音と、ちっとも動く音がしないことに体が一層硬直する
優斗)れ、、ん、?
蓮)はい
優斗)、、、死んだ?ニコラウスさん、、、
ベレッタを机にそっと置きに行き、踵を返して優斗のとこへと歩む。
蓮)、、、忘れないでください。これは序盤だよ。優斗はこの仕事に就いたこと、忘れないで、、、
後ろに広がる、キツイ鉄の匂い、吐き気がする
優斗)ゔ、、、。
蓮)、、、一旦外出ましょう。
思わず前屈みになり、口を抑える。
蓮は普段嗅ぎ慣れているからこそ、こういった場面では冷静になれるかもしれない。
まさか撃つとは思い難い、そう考えた束の間、こういう仕事にまさに自分は就いているのだ、というプレッシャーがのしかかってくる。
外に出ると、久々にシャバの空気を吸えた感覚になる。何も匂いはしないとはいえ、あの空間にいるだけでも鼻がやられそうであった。
蓮)大丈夫ですか。
優斗)大丈夫、。
蓮)なら。
蓮は一言告げた瞬間に、再度ビルの中へと戻ろうとしていた。
優斗)ちょっっと、ステイステイ。女子の大丈夫は大丈夫じゃないんだってば、、、。
蓮)ふっ、、おもしれー女。
優斗)んだとゴルァ
蓮を引き留めると同時に、こいつ引き留めなきゃよかったと後悔する。
蓮)まぁ、慧兄さんがいるんですし、別に大丈夫でしょ?
優斗)eh?
、?( ͡° ͜ʖ ͡°)