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?? side
この世には天使と悪魔と堕天使という種族が天界には居る。
この話は種族を越えて恋した天使と悪魔がどのような結末を描くのかという物語である。
At side
俺は天使だ。天使といっても独りぼっちなんだけどね。
普通だったら天使は必ず誰かと居る。いや、居なきゃ安心できない種族だ。
“それが天使にとっての普通。”
でも俺は小さい頃から独りでも苦しい孤独感を感じることは無かったから周りの皆から色んな目で見られた。
白い目、気持ち悪がられている目、俺はそういう”眼”を幾度も見てきた。
最初は辛かった。周りにいた人が皆気味悪がって離れていくから。
親でさえも俺を拒絶した。
毎日毎日苦しいのに孤独感を感じることができないこの体が嫌だった。
ある日、そこら辺をほっつき歩いているといつの間にか悪魔達がいる所の境目に来ていたようだ。
悪魔とは長年因縁の中だから俺は急いで引き返そうとした。
でも、向こうからも1人、悪魔が来ていた。
その悪魔は泣いていた。まるで、俺みたいに孤独だけど、その孤独感が寂しいというように。
俺はその子に眼を惹かれた。
この子ともっと話したい。そう思って俺はその子に声を掛けた。
At「ねぇ、君、名前なんて言うの?」
Mz side
俺は悪魔。悪魔は普通は独りで行動する。
でも俺は独りぼっちの孤独感が嫌でみんなに引っ付いていた。
でも皆からは気持ち悪がられ、距離を置かれた。
“それが悪魔にとっての普通だから。”
その時、俺は気づいた。
Mz(俺って普通じゃないんだな)
だからできるだけ独りになるように気をつけた。
でも自然と近付いてしまう。
その事実が嫌で嫌で必至に我慢した。
でも、もう耐えられなくなった。
俺は何かが切れたように走り出した。
前も見ず、走り続けた。
いつの間にか天使達がいる所の境目に来ていた。
引き返そうとしたが、向こう側にも誰かがいた。
俺はその人に話し掛けられた。
At「ねぇ、君、名前、なんて言うの?」
変わった人だ、そう思った。
こんなにも仲が悪い悪魔に話し掛けるなんて、と思った。
でも俺も変わっていた。
そいつに興味を持ってしまった。だから、つい答えてしまった。
Mz「……Mz」
At「Mzか、いい名前だな」
初めて、そう言われた。暖かい声で、表情で。止まった涙がまた溢れてきそうだった。
At「……ねぇ、俺の話、聞いてくれない?」
そこから俺達は自分達の心境について話し合った。
Atは天使にとっての”普通”が理解できなくて。
俺は悪魔の”普通”に着いて行けなくて。
2人とも、同じような悩みを抱えていた。
Atと話していると辛いことを忘れることができた。
At「あれ、もうこんな時間」
Mz「あ、ほんとだ…」
At「……なぁ、Mzが良ければなんだけどさ、また明日もここに来るから一緒に話さない?」
Mz「……!うん!俺も話したい!」
At「じゃあまた明日」
Mz「うん!また明日!」
こんなにも楽しいと思えたのは初めてだった。
また、Atと話したい。
At side
Mzに出会ってから数週間が経った。
俺らはあの日から毎日ここに来て話していた。
Mzのお陰で俺は人と居る楽しさを知ることができた。
Mzには感謝だな、そう思っていると同時にMzに別の感情を抱いている事に気づいた。
俺はその感情を知るべくして沢山調べた。
そして、ある本に書いてある一文でこの気持ちの正体が分かった。
この気持ちは”恋”というものだ、と知った。
俺はそこからより一層Mzを意識してしまった。
でもMzは好き、でも付き合う以前の問題だ。
Mzは悪魔で、俺は天使。
だからこの気持ちは伝えてはいけない。
俺はそう心に決めていつもの場所に向かった。
Mz side
俺は最近Atと居ると変な気持ちになる。
なんと言うか…心臓がうるさいというか…
俺はAtのお陰で身に付けた自信で悪魔に相談してみた。
Atに相談するのも良かったが、気が乗らなかった。
その悪魔はあっさり受け入れてくれた。
そしてそいつは俺にこう言った。
悪魔「それはな__」
悪魔「恋だよ」
恋、と聞いた瞬間あっさり納得してしまった。
聞いたことはあったが、自分がしたことはないから気付けなかったが、妙にすんなり自分で納得してしまった。
悪魔はその後頑張れよ、と言葉を残して去っていった。
俺はその後すごく悩んだ。
Atは天使である以前に男だ。
男に恋されるって考えただけでも気持ち悪いって思うよな……
でも俺はAtに貰った自信で気持ちを伝える事にした。
そして俺はAtと一緒になれるある方法を思いついた。
でもこれはAtが俺の事を好きじゃ無ければできない事だ。
だからこの考えは閉まって、今はAtに気持ちを伝えることだけに集中した。
At side
今日も今日とてMzに会いに行く。
会う度にMzへの気持ちが増えていく。
最近は態度が柔らかくなった俺に両親も話しかけてくれるようになった。
話してみればすごく楽しくて、幸せだ。
どれも全てMzのお陰だった。
そしていつもの場所についてMzに挨拶する。
At「Mz、おはよう」
Mz「あ、Atおはよう」
ふわりと微笑んでくれる。俺はこの笑顔が好きだ。だからこそこの関係を崩したくない。
そこから当たり障りのない会話をしていたが、急にMzがかしこまる。
At「Mz、どうしたの?」
Mz「At、今から俺が何言っても引かない?」
At「引く訳ないよ」
Mz「ありがと」
そこから暫くしてMzが口を開いた。
Mz「At、俺さ、」
Mz「お前のことが好きなんだよね」
一瞬、何が起こったか分からなかった。
Mzが俺の事好き……?
俺の頭の中は色んな感情でぐちゃぐちゃだった。
Mz「ごめんな、こんなこと言って」
そう言ってMzは立ち去ろうとした。
でも俺はすぐ引き止めた。
At「言うだけ言って逃げんな」
Mzは眼を開いてこっちを見ていた。
Mz「えっ?」
At「俺も、Mzの事が好き」
Mz「ふぇっ?!//」
間抜けな声、と俺は笑う。そんな俺にMzは真っ赤な顔で煩い//と言ってきた。
二人だけの幸せな時間。
二人で笑いあって少ししてMzが
Mz「At、俺の事好きってほんと?」
At「ほんとだよ。本当は伝えるはず無かったんだけどなぁ」
Mz「ね、ねぇ、At、」
At「ん?何?」
Mz「Atが良ければなんだけどさ、俺と__」
“堕天使にならない?”
At「だ…てんし…?」
堕天使とは、互いの自由を尊重し生きるのがモットーな種族。
ただ、堕天使はペアが居ないといけなくて、ペアと契約しないと堕天使になれない。
ペアになれば色々と契りがある。
Mz「うん、あ、でもAt、お母さん達と最近仲良くなってきたからって言ってたからやめとこっk……」
At「いいよ」
Mz「え?!いいの……?」
At「うん、Mzと一緒に生きていきたいから」
Mz「!//そっ、か……」
At「でもさ、1回両親に話してからでいい?」
At「あ、でも堕天使にはなるからね?」
Mz「全然いいよ」
俺らはあの後別れて俺は両親に話に真っ直ぐ家に帰った。
両親は驚きながらも受け入れてくれた。
俺はその事実だけで充分だった。
次の日、両親とMzに会いに行った。
両親はMzに挨拶してから俺を送り出してくれた。
Mzの両親は来なかったが、堕天使になる事は伝えておいたらしい。
その事に安心して俺らは儀式を始めた。
儀式は簡単なものだ。互いの血を飲む。ただそれだけだ。
Mz「At、大丈夫?今なら引き返せるよ?」
At「大丈夫だよMz。俺はそれくらいの覚悟くらいしてから来てるから」
Mz「そっか」
Mzが安心したように笑った。
そこから俺らは血を飲んだ。
俺らの羽はお互いの色に染まった。
俺は紫に、Mzは赤に。
俺は両親に挨拶してからMzと一緒に堕天使の住処に行った。
“周りの普通に惑わされないで”
?? side
自分が変って思わなくていいよ。
周りに貶されたって自分を大切にしてね。
周りと違っても良い。今は嫌でもいつかは自分自身を好きになれる日が来るから。
その日まで自分を信じて待っていればいい。
だから、嫌になって自暴自棄にならないで。
幸せは自分で作り出すの。
今嫌な人は自分の趣味を見つけてみて。
きっと、それを糧にして頑張れるから。
今日を生きている人は偉い!
人間は生きづらいけどその中で頑張って生きているんだから胸を張ってね!
拝啓、頑張って生きている貴方へ