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こんにちは、あなたはどんな
お花し(お話し)をおのぞみ
ですか?
おっと、私としたことが
自己紹介を忘れていましたね、
私はフィカス・ベンガレンスと
申します。
フィカス、もしくはベンと
お呼びください。
ー話は変わりますが
今夜のお花しをしましょうか…
第1話ーカモミールの仲直りー
「もう!あんたなんか嫌い!」
「こっちのセリフだし!」
私は、ポポ今親友のベラと
喧嘩中…喧嘩の理由はベラの
遅刻癖、明らかに向こうが悪い!
だけど私も忘れ物して家に
取りに帰って遅れたりするし…
だからベラも怒って喧嘩になる。
こうなってしまうと2人とも
あっちが悪いの一点張り、
いつもなら…なんやかんや
仲直りするんだけど何度も
繰り返されているからダメかと
感じてしまっている…
「あんたなんか親友じゃない!」
私がそう言った途端
ベラは涙を流しそのまま
帰ってしまった。
さすがに言いすぎてしまった、
もう暗くなっていたので、
モヤモヤしながら家に帰る。
「ただいま…」
「おかえりなさいなにかあったの?」
「ううん…なんでもないよ…」
「そう?なら先にお風呂入りなさい…」
(どうやって仲直りしよう)
私はもうそれしか考えれなくなり
ご飯も思うように食べられない、
ベッドに入っても、頭に過ぎる
ベラの悲しそうな顔…
言わなければよかった、なんて
今後悔しても遅いことは
わかっている!でも…
私は泣きながら布団にくるまった
無理やり寝ようとして、
目をつぶっても寝れなくて
あのことをずっと考えてしまう.
そんな時、目をつぶっているのに
ふわあっと前が明るくなった
気がした…
恐る恐る目を開けると
ベッドの上にいたはずが、
知らない街に来ていた。
「ここどこ?家は?」
もしかして夢か?と思い
ほっぺたを強く捻るだが
「痛い…夢じゃない!?」
そして、ふと前を見ると…
「扉…?」
ステンドグラスがはめられた
白いドアがあった。
私は何故かその扉に引かれ…
チューリップのようなドアノブにそっと手をかけた…
ガチャッ
「こんにちは…」
開けた瞬間とてもいい匂いがした
見てみるとたくさんの花が
咲いている。
チューリップ、ガーベラ、
一体何種類あるのだろう…
そんなことを考えていると
「ようこそ!素敵なお花方! 」
「今日はどんなお花ができるのかとっても楽しみだ!」
「…!?あなた誰?」
「失礼、自己紹介を忘れていました私フィカス・ベンガレンスと申します、このフラワーのオーナーでございます!フィカス、もしくはベンとお呼びください!」
「それにしてもお花方…暗い顔をしてどうされたのですか?」
「よろしければ奥の部屋でお話をお聞かせ願います…」
私は奥の応接間に連れていかれ
フィカスと名乗る男?は私に
クッキーと紅茶を出した
「それではお聞かせ願います。」
不思議なことにその人に喋りかれられると安心して、
今日あったベラのことを話した
「そうですか…相手の方もさぞかし傷ついたでしょうね…」
その言葉を聞いて、私はやっぱり
いけない事を言った…と考えて
不安になってしまった。
許されないのではないか、と…
「…」
そんな私を見てフィカスは言った
「言葉というものは人をほめたりすることもできますが…」
「傷つけることもできます。」
「たったの一言、それだけで
大切な人を失うこともあります」
「私もかつてはーいやこの話はやめておきましょうか」
「ところでお花方、あなたはどうしたいのですか?」
「…私は謝りたい!そしてもう一度親友として一緒にいたい!」
「そうですか、その意気があれば大丈夫ですね!」
「あなたに良いものをあげましょう」
そういうとテーブルの上に
小さな光が現れた
その光が薄れていくと
ひとつのブローチが 出てきた。
「お花方の気持ちをこのブローチに詰めました、ちなみにこの花はカモミールというお花です」
「花言葉は仲直りです」
「これをつけて一言言うのです
ごめんね、と」
フィカスがその言葉を言った瞬間
夜は更けて、朝になっていた、
やっぱり夢か…と思ったが
私の右手にはブローチが握ってる
私は急いで準備して、ブローチを
つけてベラの家に向かった
チャイムを押してべらを呼んで
一言、一言言うのだ
「ごめんね」
ーカモミールの仲直りー「終」