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俺の膝の間で寝ている親友。
琥珀は自分に対しても周りに対しても無頓着だ。本人は気にしていないが、周りの目をひきつける美貌。白髪に琥珀色の目。
そんな人間離れした美貌は、絶世の美少年と言えるだろう。
琥珀は誰に対しても無頓着で興味がない。なのに、気に入った相手のそばにはずっといる。
正直になると、俺は琥珀のことが大好きだ。素を見せるほど。
琥珀も俺のことを気に入ってくれていると自負してもいいと思う。出会った日からずっと一緒にいるんだ。それに今だって、無防備に俺の膝の間で寝てる。
…ほんと警戒心ないなあ。
琥珀は気配や視線、人の感情に敏感だが、頼した相手は警戒心がなく、安心しきる。
「可愛いんだけど…もう少し意識してほしいなあ…なんて」
そう言い、俺は琥珀の髪を一束すくい、口元に寄せた。
「…今はこれだけ…ね」