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み

꒰ঌ💚💣ぴこ☕🤎໒꒱
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※sho×emです。
※大学生×社会人(年の差)です。
※私がにやにやするための文章をAIに手伝ってもらいながらつくっています。
※某ゲーム実況者様のお名前をお借りしております。
ご本人様にご迷惑のかかりませんようご配慮お願いいたします。
『201号室のお隣さん』
ー第一章 202号室ー
sho「……よし、これで最後」
段ボールの山に囲まれた六畳のワンルームで、シャオロンは大きなため息をついた。
今日から始まった、念願の一人暮らし。
期待と少しの不安が入り混じる中、彼は買っておいた挨拶用の菓子折りを手に取った。
sho「隣、どんな奴かなぁ。……これ、やっぱ挨拶行っといたほうがええよな」
いざ隣の202号室の前に立つと、急に心臓が早鐘を打ち始める。
インターホンへ伸ばした指先が、あと数センチのところで止まった。
sho(へんなやつやったらどうしよ……普通、挨拶ってするもんなんかな……)
その時だった。
「……あの、何かご用でしょうか?」
かけられた穏やかな声に、肩を跳ねさせて声のするほうへ振り向く。
そこにいたのは、首元のゆったりしたセーターを纏い、スーパーのレジ袋を下げた男性だった。
sho(……は? なにこの人、めちゃくちゃ美人やん……)
整った鼻筋に、品のある立ち居振る舞い。
夕暮れの残光が廊下に差し込み、彼を逆光で縁取っている。
その光景があまりに浮世離れして綺麗で、シャオロンの口からは用意していたはずの挨拶が綺麗さっぱり消え去った。
「……あの、大丈夫ですか?」
sho「あ、えっと! その!今日、隣に越してきたシャオロン言います! 今ちょうど挨拶に行こう思って! これ、つまんないもんですけど!!」
勢いよく差し出された菓子折りに、男性は一瞬驚いたように目を丸くしたが、すぐにふわりと花が咲くような笑みを浮かべた。
「ご丁寧にありがとうございます。私はエーミールと申します。学生さん……ですよね?これからよろしくお願いしますね、シャオロンさん」
自分の名前を呼ぶその声が、驚くほど耳に心地いい。
シャオロンは、耳まで熱くなるのを自覚した。
心臓の音がうるさすぎて、相手に聞こえてしまうのではないかと不安になる。
sho「……あの、エーミールさん…」
em「はい?」
sho「俺……! エーミールさんと仲良くなりたいです! その……お隣さんとして!」
初対面の、しかも廊下での立ち話で言うことではないかもしれない。
けれど、今この瞬間を逃したら二度と捕まえられない気がした。
エーミールは一瞬呆気に取られた様子だったが、すぐにクスクスと楽しそうに肩を揺らした。
em「ふふ、もちろんです。私も、シャオロンさんのような素敵な方とお近づきになれたら嬉しいですよ」
その優しい微笑みに、シャオロンは完全に射抜かれた。引っ越し作業の疲れなんて、どこかへ吹き飛んでしまいそうだった。
sho「……っ、今度! 片付け終わったら、この辺の美味しい店とか教えてくださいっ!」
em「ええ、是非。喜んでご案内しますね」
閉まりかけた扉の向こうで、エーミールがもう一度目を細めて微笑む。
シャオロンは自室に飛び込み、扉に背中を預けるとそのままズルズルとその場に座り込んだ。
sho「……ヤバい、めちゃくちゃタイプや……」
魂のど真ん中を撃ち抜かれたような衝撃。
これまではそんな感覚とは無縁だった。
けれど、あんなに綺麗な人を前にしては、ただの『憧れ』として眺めるだけでは満足できない自分を、予感せずにはいられなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
美味しいお店への案内は、意外にもすぐに訪れた。
sho「あ、エーミールさん! お疲れ様っす!」
ジャージ姿で練習から帰ってきたシャオロンは、アパートの階段を上がったところで、ちょうど自室から出てきたエーミールと鉢合わせた。
em「おや、シャオロンさん。おかえりなさい、練習帰り?」
sho「はい! 今日もガッツリしごかれてきましたわ……あれ、エーミールさん、これからどっか行くんすか?」
エーミールは少し首を傾げ、微笑んだ。
em「ええ。ちょうど仕事の区切りがついたし、少し遅めの、昼ご飯を食べに行こうかなと思いまして」
その言葉を聞いた瞬間、シャオロンの腹がタイミング良く『ぐぅ』と大きな音を立てた。
耳まで真っ赤にしながらも、シャオロンはチャンスとばかりに勢いよく身を乗り出す。
sho「飯! 俺も行きたいです! 一緒に食べたいっす!」
em「ふふ、そんなに食い気味に言わんくても。……いいですよ、一緒に行きましょうか」
sho「よっしゃ!!…5分、いや、3分! すぐ着替えてくるんで!」
大学の野球部に入ったばかりのシャオロンにとって、憧れの隣のお兄さんとの時間は、どんな休息よりも優先すべきものだった。
並んで歩き出すと、シャオロンは内心の緊張を隠すように、弾んだ声で話し続けた。
sho「……あの! エーミールさんって、名前呼ぶのちょっと緊張するっていうか……もっと、こう、呼びやすくしてもええですか?」
em「おや、私の名前、呼びにくいですか?」
sho「いや、綺麗すぎて恐れ多いっていうか! ……エミさん、って呼んでも…?」
エーミールは少し驚いたように瞬きをしたが、すぐに柔らかな笑みをこぼした。
em「ふふ、構いませんよ……なんだか懐かしい響きですね」
sho「…ほな、改めてよろしくお願いします、エミさん!」
話しているとたどり着いたのは、お世辞にも綺麗とは言えないが、食欲をそそる揚げ物の匂いが漂う、年季の入った定食屋だった。
_ガラガラガラッ
おばちゃん「あら、エーミールちゃん! 今日は珍しくお連れさんがいるのね」
em「こんにちは。隣に越してきた、元気な学生さんなんです」
エーミールはカウンターに座るなり、シャオロンに一番人気の『特盛・ミックスフライ定食』を勧めた。
勧められるままその定食を注文し、話しながら待つこと数分。
sho「うおっ、すご!!」
運ばれてきた皿には、山のようなキャベツと、はち切れんばかりのフライ。
そして、どんぶりに漫画のような盛り方の白飯。
sho「……あの、エミさん。これ、ほんまに食うてええんすか?」
em「ええ、シャオロンさんのような若い方が、美味しそうに食べる姿をおばちゃんも見たいはずですから」
シャオロンが勢いよくフライに食らいつき、「うまっ!」とはしゃぐ姿を、エーミールは眩しそうに見つめていた。
その脳裏を一瞬、別の誰かとの食卓がよぎる。
けれど、横でバクバクと白飯を掻き込むシャオロンの生きた熱量が、その記憶を少しずつ溶かしていく。
sho「……エミさん、食べへんのですか?」
em「あ、いえ、いただきます。……シャオロンさんの食べっぷりが良くて、つい見惚れてしまいました」
sho「見惚れるなんて……っ、恥ずいからやめてくださいよ!」
シャオロンは口いっぱいに頬張ったまま、エーミールの瞳に一瞬だけ浮かんだ『揺らぎ』を見逃さなかった。
(…なんか…今、寂しそうな顔してた……?)
胸の奥がざわめく。
そんな、今にも消えてしまいそうな表情をしないでほしい。
sho「エミさん……なんで……いや、ちがくて…えっと…今ってなんの仕事してるんすか?」
em「仕事ですか……? 今は在宅で、翻訳などの事務を」
sho「へー! かっこいいっすね。今ってことは…前は違ったんすか?」
em「……前は、そうですね。少し、違うことを」
一瞬、エーミールの視線が泳いだ。
箸を置いた彼の指先が、微かに迷うように動く。
(……なんか、踏み込んだらあかんことやったんかな)
自分のようなガキには分からない、大人の事情があるのかもしれない。
けれど、そんな『暗い何か』に、この人を閉じ込めておきたくないと本能的に感じた。
sho「エミさん! 俺、明日からも練習頑張るんで、またここ連れてきてください!」
空になったどんぶりをコトッと置き、シャオロンは満面の笑みで顔を覗き込む。
「ふふ、いいですよ。また来ましょうね」
エーミールは、いつものように目を細めた。
瞳の奥にある影の正体は、今の自分には分からない。
けれど、難しい理屈なんてどうでもよかった。
今はただ、この穏やかな時間が少しでも長く続けばいいと、春の陽だまりのような温かさに包まれながら、シャオロンは願わずにはいられなかった。