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5話目もよろしくおねがいします!
今回はセンシティブな表現があります。
そして長いです。
ご注意ください。
スタートヽ(*^ω^*)ノ
キヨの部屋は薄暗く、カーテンが中途半端に閉められていた。机の上には散らかった教科書と、飲みかけのペットボトル。そこだけはいつもの「幼馴染の部屋」そのものなのに――空気だけが違った。重く、逃げ道を塞ぐように張りつめている。
『……レトさん….来て。』
ベッドに腰かけたキヨは、レトルトを見上げて笑った。けれどその笑顔には妙な影があった。
「…..うん」
顔を真っ赤にしながら伸ばされた手を取る。
鈍感なレトルトでもこの後なにが起きるのか分かっていた。
ギラギラと輝くキヨの目に囚われたレトルトはごくりと喉を鳴らした。
『レトさんは…俺のものだ』
キヨは小さく呟きながら、レトルトの手首を掴んだ。その指先は強すぎず、けれど逃がす気はさらさらない力を帯びていた。
『……なぁ、レトさん。俺さ、ほんとはずっと不安なんだ』
耳元にかかる声が震えているのに、熱を帯びている。
『もしレトさんが、俺以外を好きになったらって考えると……頭がおかしくなりそうで』
息を呑むレトルト。抗おうとすればするほど、その手の力が増す。
『俺のことだけ見てくれないと、もうダメなんだよ。……だから、逃げんなよ』
キヨの瞳は笑っているのに、奥底で狂気じみた熱が揺れていた。
「……キヨくん、怖いよ……」
震える声。けれど押し返す力は弱く、逆に身体は吸い寄せられるように近づいてしまう。
『怖がってもいい。嫌でもいい。……それでも離さない。レトさんが泣いても、俺はもう手を放せないんだ』
囁きながら、キヨはレトルトをベッドに押し倒す。
天井が揺れる。心臓の鼓動がうるさく響く。
『だから……俺だけを見て。なぁ、レトさん』
――その言葉は呪いのように、甘く耳に絡みついた。
キヨはレトルトの手首を逃がさないまま、ぐっと顔を近づけた。
『……俺のこと、嫌い?』
問いかけは震えていたけれど、その瞳は決してレトルトを放そうとしていなかった。
「そ、そんなこと……」と否定しかけた瞬間、唇を塞がれる。
「……ん、っ……」
湿った音が、狭い部屋に小さく響いた。レトルトは驚いて身をよじろうとするが、シーツがくしゃりと音を立てるだけで、逃げ場はどこにもない。
『……レトさん……』
熱を帯びた吐息が唇の端にかかる。重ねられるたび、ぬるりとした音が耳にまとわりつく。
「あっ….ふ、ぅ。キヨ….くっ。」
レトルトは必死に目を逸らしながら、「やめ、って……」と小さく抗議するけれど、その声はどこか甘く揺れてしまう。
キヨは満足そうに喉を震わせ、囁く。
『嫌って言うくせに……声、かわいい 』
「……っ、ん……っ、は……」
唇を離した瞬間、レトルトの喉からかすかな吐息が漏れる。その濡れた声に、キヨの瞳がさらに狂気じみて熱を帯びた。
『……今の……かわいすぎる』
囁きながら、再び唇を奪う。舌が触れ合って、ぬちゅ、といやらしい音が狭い部屋に広がった。
「やっ……キヨくん……もう、だめ……」
必死に言葉をつむぐレトルト。だけど声は震えて、抗うよりも縋っているように響く。
キヨはレトルトの頬を両手で包み、逃げ場を完全に塞いだ。
「だめ……もっと、聞かせてよ。レトさんの声、俺だけのものにしたい」
「ん、っ……っは……」
重ねるたびに、唇の間からとろけた音が零れていく。レトルトの目尻から涙がこぼれても、キヨは嬉しそうに舌で受け止め、喉の奥で小さく笑った。
『泣いてても……やっぱり可愛い』
狂おしいほどの執着を込めて囁く声は、レトルトの耳を溶かすように絡みつく。
濡れた音が部屋中に響く。
ぐちゅ…ちゅっ。くちゅ…ちゅ。
「あっん…キヨく、ん。もっ、と。もっと、欲しい」
『….レトさん。んっっ。っはぁ….』
最初は抵抗していたレトルトだったが、気付けばキヨの唇を貪っていた。
目は潤みトロンとした表情がキヨの熱を更に高める。
『……はぁ……レトさん……もっと俺で狂って……』
唇を離したかと思えば、今度は首筋に顔を埋め、牙のように強い甘噛みを落とす。
「いっ……たっ……ぁ。 キヨくん……痛いよぉ……」
震える声をあげるレトルト。痛みに眉を寄せながらも、その声はどこか熱っぽい。
噛みつかれた箇所を舌でなぞられ、ぴちゃ……と濡れた音が響くたびに、レトルトの身体がびくりと跳ねた。
薄明かりの中、レトルトの服が一枚ずつ剥ぎ取られていく。
綺麗な白い肌に息を呑むキヨ。
小さな紅い突起に触れる。
「っ、あっ。」
ピクリと反応するレトルトの姿が可愛くて執拗にそこを責めてしまうキヨ。
ちゅっ…ぴちゃ、ペロ、ぴゃ…ぁ。カリッ。
「あんっ..キヨ..くん。噛まないでぇ。」
キヨは無言でレトルトの身体に貪っていた。
「……あっ…はぁ…っ…キヨ……くん」
声にならない声が部屋に響く。キヨはそれを聞くたびに唇を歪め、甘噛みしながら微笑む。独占欲に突き動かされた指先が、さらにレトルトを締め付け、翻弄する。
『俺の…レトさん….誰にも触らせない』
耳元で囁かれるその言葉に、レトルトは恐怖と快感が混ざった甘い震えを抑えられない。心も身体も完全にキヨに支配されてしまったと、認めざるを得なかった。
『レトさん…俺の。舐めろよ..』
キヨが意地悪そうにレトルトを起こす。その顔にゾクリと震え、同時に興奮を覚えるレトルト。
レトルトの目の前に差し出されたキヨのものは、熱を帯びて硬く張りつめ、わずかに脈打つたびに視界いっぱいに存在感を主張していた。
逃げたいのに視線が釘づけにされ、喉がひとりでに「ごくり」と鳴る。
『……見て、レトさん』
低く囁かれるキヨの声に、全身がびくりと震えた。
レトルトの頬はすでに火照り、耳まで熱くなる。
羞恥に潤んだ瞳のまま、それを直視してしまう自分に気づき、胸の奥がじわりと疼いた。
硬く膨れ上がった熱が、目の前でわずかに揺れ、触れる前から飲み込まれるような圧に胸が詰まる。
レトルトは震える唇を閉じたまま、ただ見上げることしかできなかった。
『……レトさん、逃げんなよ』
低く唸るような声とともに、キヨの手がレトルトの顎を掴む。ぐっと上を向かされ、その視界いっぱいに、熱を持って張りつめたものが押しつけられる。
「んっ、んぐっ……っ、ん…ゃ…」
顎を固定され逃げれない様に後頭部を押さえつけられる。ぞくりと背筋が震えた。
キヨは笑うでもなく、ただ執拗に押しつけてくる。
『ふふ。苦しい?……レトさんがこんな風にしたんだよ?』
「やっ……む、んぐ……!」
否応なしに口内へ侵入してくる熱。顎を押さえられたまま、レトルトは必死に身をよじるが、唇の隙間から流れ込んでくる圧倒的な存在感に、抗う余地を奪われていく。
『ほら……奥まで、ちゃんと咥えろよ』
耳元に低く囁かれる声とともに、喉の奥を抉るように押し込まれ、涙がにじむ。羞恥と快感がごちゃ混ぜになり、レトルトの瞳はとろりと揺らいだ。
「っ、んぐ……! むり、っ……く、るし……」
顎を押さえ込まれたまま、レトルトの口内に容赦なく押し込まれる。喉を突く熱に涙がにじみ、必死に首を振るが、逃げ道は塞がれていた。
「ほら、もっと……奥まで……っ」
低い声が耳を這い、キヨの腰がぐっと押し込む。熱く脈打つ先端が舌を押しのけ、喉奥を抉る。
「んんっ……っふ、はぁ……ぁ……」
苦しさに混じって、なぜか全身が震える。舌に広がる熱と、押しつけられる力強さが、だんだんと恐怖だけじゃない感覚に変わっていく。喉をえぐられるたび、腹の奥がじんじん熱くなる。
『っ……レトさん…苦しそうな顔…最高にそそる…』
キヨの指が頬をなぞる。その声に震えながらも、レトルトの息は乱れていくばかり。涙をこぼしながらも、舌が無意識にその熱を受け入れてしまう。
「んっ、ん……んふ……っ、はぁ……」
荒く喉を鳴らす音に、自分でも驚くほど身体が反応してしまう。恥ずかしいのに、どうしようもなく痺れるような快感が広がっていった。
キヨの動きがだんだん早くなる。
『んっ…もう、出る…っ…レトさ…飲んで』
低く押し殺した声とともに、奥まで強く押し込まれる。次の瞬間、熱が弾けるように流れ込み、レトルトの喉奥を焼きつけた。
「んぐっ……っ、は、ぁ……っ……」
溢れそうになるのを必死に飲み下しながら、肩を震わせるレトルト。喉に残る熱と、支配される感覚に、羞恥と快感が入り混じった吐息が零れた。
つづく