コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ついたよー、ここが《おそろし山》だよー。マジで危険だから私から離れたらダメだよ?ダーリンさん。」
顔色の悪いギンジローちゃんは言いました。
「やべぇなここ…..あちぃ、さみぃ、体がめちゃくちゃ重い…..あとなんかこぇぇ。」
ダーリンとギンジローちゃんは、幻のパンケーキ、《ルナティック•パンケーキ》 の材料である《ミモリンの一滴》があるという
おそろし山にきておりました。
そこは、この世の地獄のような場所でした。
「いっとくけどダーリンさん、さすがの私でも塵になって死んだ人は戻せないからね?」
《フィクションを分からせる能力》を持つ
ギンジローちゃんはそう言いました。
「わか…….ってる…….クソッ体が…….
重………。」
ダーリンは汗ダラダラで這いつくばっています。
体にはいくつかの斑点があり、息はとても荒く、今にも死んでしまいそうです。
「やばっ……パンケー……..キ…….。」
ダーリンが遺言を残そうとしたその時
でした。
「大丈夫ですか?」
と少女のような声がしました。
そこには乳牛と白龍と美少女のキメラのような、サングラスをかけた女の子がおりました。
彼女の回りを白銀のスライムのような生き物がうねうねと動いておりました。
「あー…..私たち、パンケーキを作るために
《ミモリンの一滴》を探しておりましてぇ。」
ギンジローちゃんが言いました。
ギンジローちゃんはすでに、この謎の少女の垂れ流す、得体の知れない殺気とまわり にいる生物達のとてつもない殺気にわからされかけておりました。
「あれ、ミモリンってもしかして私のことですか?おそろし山には同じ名前の魔物はいないので、多分私だと思います。それにしてもパン…..ケーキ…..とはなんですか?」
そういいながらミモリンは魔法を使いました。
「《桃源郷》!!!!!」
するとダーリンの体調はよくなりました。
「あれ、なんで……?」
ダーリン、きょとんとしました。
「ごめんなさい、ここに来た余所者には
とりあえず幾つかの細菌によってデータを
とりつつ発症させ行動不能まで弱らせる決まりとなっているんです。ダーリンさん達は
わるい魔物や人ではなさそうなので
魔法で細菌達を逃がしました。」
しれっとおそろしいことを言うミモリン。
この細菌達による洗礼は おそろし山の防衛ラインの氷山の一角のほんの一部に 過ぎません。
そしてミモリンは魔法でマジカル試験管を
出しました。
そしてミモリンはおもむろに服から
ポロンとたわわな片乳を出しました。
ダーリンはあわてて顔を反らし
ギンジローちゃんは興味津々といった
表情でミモリンのおっぱいを眺めておりました。
ミモリンが鼻歌を歌いながら自らの乳を
絞ります。
「はい、これが《ミモリンの一滴》です。
めちゃくちゃ冷たいので、一滴でいろんなものをカチンコチンに冷やせますよー。
めちゃくちゃ危険なので魔力は抜いておきましたー。」
そう言ってミモリンはギンジローちゃんに
《ミモリンの一滴》を渡しました。
「冷たっ!!??」
《フィクションをわからせる能力》で
実在のない筈ギンジローちゃんの手が凍りました。
「あっ、ごめんなさいちょっと治しますね。
《熱波。」
そう言ってミモリンは温かい風を手から出し
ギンジローちゃんの腕を治しました。
ギンジローちゃんはこの山の生物達には
勝てない、下手すれば殺されることを悟り
早く逃げようとしました。
「ありがとう、なにかお礼がしたい。」
とダーリンは言いました。するとミモリンは、
「そしたら、パンケーキってやつの作り方を教えてください。」
と興味津々で言いました。
「ああ…….ん?そう言えば何で異世界の
俺たちの言葉が分かるんだ?」
ダーリンがそう聞くとミモリンは
「そんなの魔法でちょちょいのちょいですよー。」
とさらりと言いました。
そしてミモリンに礼を言い、二人は一目散に
船へ戻り、この異世界から逃げました。
「危なかった……..。」
ギンジローちゃんは汗ダラダラになりながら
言いました。
「そうなのか?」
ダーリンはおやつ用のパンケーキを大量に
もぐもぐ食べながら言いました。
彼女達の次の目的地は《米津町》。
ダーリン達は幻のパンケーキ 《ルナティック•パンケーキ》の材料の 内の一つである《ミルククラウン•オン•ソーネチカ》を見つけることはできるのでしょうか?
ダーリンとギンジローちゃんの旅はまだまだ
続きます。
ナレーターは引き続き私、時渡輝夜号でお送りいたします。