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渡辺side

俺は昔から恋愛対象が男だった

普通じゃないってわかった時は苦しかったし、本当のことを言った時のみんなの反応が怖くて、この気持ちは誰にも言っちゃいけないことなんだなと12歳の頃に気がついた

それから7年の月日がたち、俺は19歳になった

大学生活にもだんだん慣れてきて、このままなにごともなく今まで通り、あっという間に4年間がすぎるんだろうなってふと思った…


そんな在り来りな俺の人生は、あいつと出会ってからガラリと変わってしまった

~消さなきゃいけないこの気持ち~

***

***

高校を卒業後、俺は家から近いごく普通の大学を選んだ

友達を作るのが苦手だった俺は、 入学当初一人でいることが多かった

そんな俺に最初に話しかけてくれたのは、深澤辰哉という顔がでかい男だった

人柄が良くて、すごく話しやすかったおかげで親友と呼べるまでの仲になった

深・「翔太春休み何してた?」

渡・「ずっと寝てたな…寝るのは美容にいいし」

深・「お前の頭の中、美容しかないのかよ」

渡・「趣味が美容だからな、ふっかもマッサージとか行ったら?顔小さくなるかもよ」

深・「おい!一応顔でかいの気にしてんだから言うなよ!」

渡・「はははは、はーっ」

深・「笑い方キモっ」

渡・「うるせーよ」

こんな事言うのはキモイかもだけど、ふっかのおかげで俺は楽しく大学生活を送れている

でも俺は男が好きだと言ったら、ふっかみたいな優しいやつでも俺から離れていくんだろうな


そう思うと怖くてしょうがなかった

渡・「話変わるんだけどさ、ふっかって男に惚れたことある?」

ふっかを試してるわけじゃない

ただ、ふっかがどう思ってるかを確認してみたかった

深・「なに急に」

渡・「いや、最近同性同士の恋愛ドラマとか増えてきてるじゃん?」

深・「たしかに、男に惚れたことはないよ。普通に女の子が好きだし」

渡・「…やっぱりそうだよな」

深・「友達とかにそういう相談されたらちょっと困るかもだけど」

あぁ…やっぱりこの気持ちは隠さなきゃいけないものなのだと改めて実感する

深・「あ!でも俺が女だったら多分こいつに惚れるんだろうなって思ったやつはいる!」

渡・「へぇ〜、可愛いの?」

深・「いや、たしかにあざといなって思う時はあるけど可愛いのが理由じゃなくて人柄とかそいつの優しさが俺すごい好きなんだよな…なんか、天使!って感じ」

渡・「天使か…ちょっと会ってみたいかも、ふっかがそんなにべた褒めするやつ」

深・「じゃあ今度3人で遊ぼうぜ!3人が気まずいなら、翔太も誰か連れてきていいからさ!」

渡・「え!なにそれ、楽しそう!だれかさそうやついたっけ?」

深・「翔太、俺以外に友達いないしな」

渡・「うるせーな、友達くらいおるわ」

まぁ、自信を持って「友達」と言えるやつなんで数えられるくらいしかいないんだけどな

誰を誘おうかしばらく迷って、俺は目黒を誘うことにした

目黒は高校時代の後輩で、俺にすごく懐いてくれた

後輩なのに頼りになって、目黒もふっかと同じように人柄が良くて、すごく優しいやつだった

顔もイケメンで、気持ちを真っ直ぐに伝えてくれるやつだからえげつないくらいモテてた

でも、誰とも付き合う気がないらしく今まで彼女を作ったことがないらしい

宝の持ち腐れってやつ?ほんとに勿体ない

あの顔なら選びたい放題だろうに…

高校を卒業したあともちょくちょく会ってて、2個下の目黒は今高校2年生

来年は受験生だ

遊ぶ約束はしてるけど、タイミングがずっと合わなかった

目黒からしたら俺以外の2人は知らない人だし、誘いを断れるかと思ったけど

目・「楽しそうですね!行ってみたいです!」

と、良い返信が来た

遊ぶ予定は案外早く決まり、

あっという間に、当日を迎えた


あいつと初めて会ったのはこの日だった



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